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中国経済は成長を続ける
―― 悲観派を惑わす4つの誤解

ニコラス・R・ラーディ ピーターソン国際経済研究所 シニアフェロー

China Is Still Rising: Don’t Underestimate the World’s Second-Biggest Economy

Nicholas R. Lardy ブルッキングス研究所を経て、現在は、ピーターソン国際経済研究所シニアフェロー。

2024年5月号掲載論文

アメリカを追い越すどころか、中国は長い不況に突入する可能性が高く、「失われた10年」を経験するのかもしれない。中国経済の今後をこう捉える悲観派の見方は状況を誤認している。中国は今後も世界の経済成長の約3分の1に貢献し、特にアジアでの経済的影響力を高めていくはずだ。ワシントンがこの流れを過小評価すれば、アジアのパートナーとの経済・安全保障関係の深化を維持していくアメリカの能力を過大評価することになるだろう。中国経済の先行きを懸念する人が指摘する、家計支出の低迷、民間投資の減少、デフレの定着などはすべて状況を誤認している。

  • 中国経済は衰退する?
  • データの読み違い
  • 本当の課題

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