Vol.33 フォーリン・アフェアーズ傑作選2010~2011 相互接続権力が世界を変える
――先進国と新興国経済、米中覇権、インターネット権力の行方

2010年12月発売

A World According to Interconnected Estate

掲載論文

国と国との関係で世界の流れの多くを制御できた時代は、一国だけでは解決できないグローバルな問題の登場と非国家アクターの台頭によって終わりを告げ、いまや、新たにインターネットで結ばれた市民による相互接続権力が台頭している。しかも、新興国はグローバルな問題への対応に応分の貢献をしようとせず、先進国経済は財政赤字、債務、人口減によって危機の瀬戸際に追い込まれている。変わりゆく世界を主導するのはアメリカかそれとも中国か。不満や意見を表明する手段の爆発的な増大とともに、国の力は失われていくのか、それとも・・・。フォーリン・アフェアーズが描く2011年の世界に、日本は居場所を見つけられるのか。

  • 第一章  世界政治を左右する相互接続権力の台頭と米中の攻防
  •   インターネットと相互接続権力の台頭 (2010年12月号)
  •   アメリカパワーの将来―― 今後を左右するのは中国ではなく、スマートパワーだ
  •   ポスト鄧小平改革が促す中国の新対外戦略―― 中国は新たな国際ルールの確立を目指す (2010年11月号)
  •   「北京コンセンサス」の終わり(2010年3月号)
  • 第二章 先進国の赤字・債務問題と世界経済
  •   財政赤字へのリスク認識が変化しない限り、資金は動かない―― アラン・グリーンスパンとの対話 (2010年10月号)
  •   赤字と債務がアメリカのソフトパワーを脅かす―― アメリカがギリシャ化するのを避けるには (2010年11月号)
  •   金融危機と規制、経済の不均衡、中国、ドルの将来(2010年3月号)
  •   金融超大国中国の投資ジレンマ――重商主義路線と資本の自由化(2010年7月号)
  • 第三章 新興国の台頭と先進国のジレンマ
  •   本当に新興国を世界の中枢に迎え入れるべきなのか――ブラジル、中国、インド、南アフリカの成功の限界 (2010年10月号)
  •   世界を変える四つの人口メガトレンズ――先進国の衰退と途上国の台頭をどう管理するか(2010年1月号)
  •   アジアの大学は世界のトップを目指す(2010年5月号)
  • 第四章 新しい現実と新しい課題
  •   インターネットは自由も統制も促進する―― 政治的諸刃の剣としてのインターネット(2010年12月号)
  •   世界は再び食糧不足の時代へ――結局、マルサスは正しかったのか (2010年3月号)
  •   なぜ援助では貧困を緩和できないのか――中国とインドが援助に依存せずに成長を遂げたのはなぜか (2010年3月号)
  •   核不拡散と原子力の平和利用を両立させる道はあるか (2010年3月号)

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