Vol.27 金融危機と無極世界を考える
――「冷戦後」の本当の終わりと新しい世界秩序の模索
The Financial Crisis and a Nonpolar World
掲載論文
- 第一章 無極化する世界と大国間協調の行方
- アメリカの相対的衰退と無極秩序の到来――アメリカ後の時代を考える
- 民主国家連盟か、中ロを含む大国間協調か――ブッシュ後の世界秩序の試金石
- 米中によるG2の形成を
- 第二章 グローバル金融危機と経済モデル論争
- ドルの再生と新ブレトンウッズ体制の導入を ――固定相場制と金本位制の復活を
- グローバル金融危機のルーツを探る――遠因は世界におけるドル建て外貨準備の増大にある
- シャドー・バンキングの崩壊とG7リセッション
- コペンハーゲン・コンセンサス――デンマークでアダム・スミスを読む
- <CFRミーティング>アメリカはアジアの台頭にうまく対応できるのか――問題をつくりだしているのは欧米世界ではないか
- 第三章 北朝鮮、アフガニスタン、イラク、イラン
- 内からの崩壊を恐れる平壌――なぜ平壌は経済改革路線の導入を拒絶するのか
- グレートゲームからグランド・バーゲンへ――アフガン、パキスタンをカオスから救い出すには
- イラクの安定の継続か、内戦への回帰か、その鍵を握る米軍撤退のタイミング ――米軍の迅速かつ大規模な撤退を回避せよ
- 新しい中東戦略を提言する――イラン封じ込め戦略は間違っている
- 第四章 環境、資源、エネルギー問題を考える
- 21世紀の資源争奪戦
- 北極の海氷衰退と資源争奪競争――地球温暖化の経済・安全保障的意味合い
- 食糧危機の打開を阻む先進国の政治と妄想――貧困国の現実に目を向けよ
- 地球温暖化をいかに封じ込めるか――途上国を取り込んだ「キャップ・アンド・インベスト」枠組みの導入を
- 原油価格ボラティリティのメカニズム