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インターネット統治の政治学
―― 誰がインターネットを管理すべきなのか

カル・ロースティアラ カリフォルニア大学ロサンゼルス校 バークル国際関係センター所長

An Internet Whole and Free
―― Why Washington Was Right to Give Up Control

Kal Raustiala カリフォルニア大学ロサンゼルス校バークル国際関係センター所長

2017年5月号掲載論文

2016年、オバマ政権が、商務省とインターネットのドメインネームシステム(DNS)を管理するICANNとの長年にわたる契約を期間満了で終了させると、「政府はインターネットの自由を見捨てた」と非難する声が相次いだ。しかし批判派は、アメリカ政府とICANNとの関係が世界で批判されてきたことを見落としている。中ロを含む外国政府は、アメリカはドメインネームシステムの監督役を降りて、なんらかの多国間組織がインターネットを管理するより大きな権限を担うべきだと主張してきた。だが、こうした外国政府の主張の背後には「サイバー主権」を主張して、インターネットを規制しようとする政治上の思惑がある。ICANNとの契約終了は、民間にインターネットの管理権限を委ねることで、国際的批判を封じ、オープンかつグローバル、しかも自由なインターネットを守ることが目的だった。・・・

  • ICANNとの契約終了
  • インターネットの管理人は誰か
  • ICANNの誕生
  • マルチステークホルダー型の統治
  • なぜ多国間管理が危険なのか
  • オバマの決断
  • インターネットの自由を守る

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