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グルジア紛争を解決するには
――米専門家5人に聞く

ドミトリ・トレーニン  カーネギー国際平和財団モスクワ・センター副所長
ラジャン・メノン   ニュー・アメリカン財団研究員
アリエル・コーエン   ヘリテージ財団シニア・リサーチフェロー
チャールズ・A・クプチャン  米外交問題評議会ヨーロッパ担当シニア・フェロー
アラン・メンドーサ  ヘンリー・ジャクソン・ソサイエティ・エグゼクティブ・ディレクタ

Solving the Crisis in the Caucasus

Dmitri Trenin 1972~1993年までソビエト・ロシア陸軍に勤務し、米ソ軍縮交渉にも代表団として参加。現在はカーネギー国際平和財団のシニア・アソシエーツで、モスクワ・センター副所長。
Dmitri Trenin 1972~1993年までソビエト・ロシア陸軍に勤務し、米ソ軍縮交渉にも代表団として参加。現在はカーネギー国際平和財団のシニア・アソシエーツで、モスクワ・センター副所長。
Rajan Menon 全米アジア研究所のユーラシア政策研究部長を経て、現在はリーハイ大学国際関係学部教授とニュー・アメリカン・ファウンデーション研究員を務める。
Ariel Cohen ヘリテージ財団のシニア・リサーチフェロー。専門はロシア、旧ソ連諸国、ウクライナ、中央アジアとカフカス地方など。
Charles A. Kupchan プリンストン大学助教授、クリントン政権の国家安全保障会議スタッフを経て、現在は米外交問題評議会(CFR)の欧州研究プロジェクトのディレクター。
Alan Mendoza ヘンリー・ジャクソン・ソサイエティのエグゼクティブ・ディレクターで、共同創設者。専門は中東、ロシア問題など。

2008年9月掲載論文

グルジアとロシアはこれまでも敵対的な関係にあったが、2008年8月8日、ついに対立は紛争へとエスカレートした。これを侵略戦争と呼ぶ専門家も多い。南オセチア自治州でグルジア軍を圧倒したロシア軍は、そのままグルジア領土へと侵攻し、いくつかの都市を占拠した。
 フランスのニコラ・サルコジ大統領が8月12日にまとめた停戦合意は、ロシア、グルジアの双方に紛争前の現状へと復帰するように求めている。ロシア政府は、今回の行動は、南オセチアとアブハジアという分離地域におけるロシアの市民権を持つ人々と平和維持部隊を守るために必要だったと表明している。ブッシュ大統領は米軍に対して現地へ人道支援物資を届けるように命令し、モスクワに対して「紛争を終わらせるという約束を守るように」と要請している。以下は、「今回のグルジア紛争を経て永続的な平和が実現するか」というテーマでの5人の専門家へのインタビュー。

  • 南オセチア、アブハジアの最終地位をどうするか
  • 非武装地帯を設置し、EUか国連の平和維持活動を
  • 南オセチアとアブハジアに完全な自治権を与えよ
  • グルジア紛争はロシアの拡大主義路線の復活を意味するのか
  • 拡大主義路線が割にあわないことをロシアに理解させよ

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