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CFRインタビュー
なぜアメリカは北朝鮮に妥協したのか

ゲリー・サモア 米外交問題評議会(CFR) 上席副会長・研究部長

N. Korean Deal a 'Wise Compromise' for Bush

Gary Samore 米国務省、国家安全保障会議核不拡散担当ディレクター、英王立国際問題研究所研究部長、マッカーサー財団副会長を経て、現在は米外交問題評議会(CFR)上席副会長で、研究部長を兼務。専門は中東、アジアにおける核不拡散と軍備管理。

2007年2月号掲載論文

「ホワイトハウスにしてみれば、6者協議における交渉が進展しなければ、北朝鮮が核実験を再度試みる危険があることを憂慮したと思われる。そのような事態になれば、中東、特にイラクで数多くの問題に直面するなか、東アジアでも危機が誘発され、対応を余儀なくされる」。2月の6者協議での合意の背景をこう分析するゲリー・サモアは、核兵器のことを国の存続を保証する切り札とみなす平壌には核を解体するつもりが全くない以上、外交で状況を安定化させ、東アジアで危機を誘発するのを回避するには、今回のような曖昧で、核心部分を先送りした合意で手を打つしかなかったとみる。サモアは、今回の合意を、「賢明な路線」とブッシュ政権を評価しつつも、妥協と見返りに関する連鎖の詳細が合意で定義されていない以上、今後、非常に難しい問題を交渉していかなければならなくなると語った。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • 北朝鮮との合意の本質とは
  • 先送りされた難題
  • ブッシュ政権の思惑

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