大国中国で進行する静かな外交革命
2003年11月号
中国は国際社会におけるこれまでの対決色を弱め、より洗練され、自信に満ちた態度をとるようになり、国益を促進する手段として国際的制度、ルール、規範で織り上げられた国際社会のシステムを受け入れている。一部では、国際システムを自ら形づくろうとさえしている。
見事な経済成長から得た自信ゆえに、近代の国際社会のすべてを「150年におよぶ屈辱の歴史」というレンズを通してみることをやめ、「大国としての中国」という認識を基準に外交路線を考えるようになっている。