Review Essay
サルコジのフランス
2007年7月号

「何にいらだつかについても私とシラクは違っていた。シラクは、リベラリズム、アメリカ、一部の企業経営者、そしてヨーロッパに関して自分と意見を異にする人々に不満を感じていた。だが私は優柔不断な姿勢、躊躇、守られない約束、フランスの現状に甘んじる姿勢、そして古びた常識にいらだちを感じる」。なかでもサルコジは次のように指摘している。「(シラクは)フランスは脆く、変化に抵抗する国とみていた。私は、フランスは時代に遅れていることにいらだち、大きな変化を強く求めていると考えている」