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異常気象への適応戦略を
―― もはや排出量削減だけでは対処できない

アリス・ヒル 米外交問題評議会 シニアフェロー(エネルギー・環境問題担当)

The United States Isn’t Ready for the New Phase of Climate Change Washington Needs a National Adaptation Strategy

Alice Hill 米外交問題評議会シニアフェロー(エネルギー・環境問題担当)。オバマ政権の大統領特別補佐官、スタンフォード大学フーバー研究所などを経て現職。最近の著書にThe Fight for Climate After COVID-19がある。フォーリン・アフェアーズでは「温暖化への適応か国の消滅か―― 気候変動が引き起こす大災害の衝撃に備えよ」(2020年1月号)などを発表している。

2021年10月号掲載論文

ハリケーンから洪水、干ばつ、山火事、そして土砂崩れに至るまで、気候変動が誘発する異常気象が世界各地で大きな破壊を引き起こしている。温室効果ガスの排出を削減するだけでは、もはや気候変動の悪影響を食い止めることはできない。異常気象が引き起こす災害に備える適応戦略が必要だ。気候変動が人命、家、雇用を奪う段階にすでに入っているし、異常気象災害からの復旧が強いる財政負担の肥大化を抑えるためにも、気候変動適応戦略を策定する必要がある。ワシントンは気候変動に対する国の脆弱性や共有する優先課題を特定し、政府のあらゆるレベルでの意思決定に気候変動リスクを組み込む必要がある。

  • 忌まわしい新たな現実
  • 制御不能の災害
  • 適応戦略とは
  • 気候変動への備えを

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