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温暖化と気候変動対策クラブ
―― いかに態勢を立て直すか

ウィリアム・ノードハウス イエール大学教授(経済学) 2018年ノーベル経済学賞受賞者

The Climate Club How to Fix a Failing Global Effort

William Nordhaus アメリカの経済学者で、現在はイエール大学教授(経済学)。2018年ノーベル経済学賞受賞者。専門は、環境経済学、景気循環論など。

2020年6月号掲載論文

スポーツチームが25連敗すれば、当然、コーチは入れ替えられる。温暖化対策に関する一連の会議でまとめられた国際合意も、ことごとく結果を出せずに失敗を続けている。合意が「自発的なアレンジメント」に依存し、「フリーライド」が合意を損なってきたからだ。コーチを入れ替え、これまでの間違いを正せる新しい設計が必要だ。「クライメート(気候変動)クラブ」を立ち上げる構想を提案したい。メンバーに恩恵をもたらすクラブモデルを採用すれば、メンバーは排出量削減に向けた規律を守るようになる。一方で、クラブに参加しない国に(関税などの)ペナルティを課せば、気候変動対策をめぐる国際合意からフリーライドをなくすことにつながる。・・・。

  • 自発性という虚構
  • 気候変動と囚人のジレンマ
  • なぜインセンティブは生まれなかったか
  • フリーライダーズ
  • メンバーシップの利点
  • 非参加国を制裁する
  • 効果的な政策に向けて

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