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新しい勢力圏と大国間競争
―― 同盟関係の再編と中ロとの関係

グレアム・アリソン ハーバード大学教授(政治学)

The New Spheres of Influence Sharing the Globe With Other Great Powers

Graham Allison アメリカの政治学者。ハーバード大学ケネディスクール教授(政治学)で、最近の著書にDestined for War: Can America and China Escape Thucydides’ Trap? (米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ)がある。

2020年3月号掲載論文

中国とロシアは自国の利益や価値のために、欧米の利益を無視して、公然とパワーを行使するようになり、ワシントンも、地政学が「大国間競争」によって規定されていることを認識している。今後、アメリカの役割は変化するだけでなく、小さくなっていく。同盟関係へのコミットメントそして同盟関係そのものを大きく下方修正しなければならない。すでに世界には複数の勢力圏が存在することをリアリティとして受け入れ、「実現不可能な野望」は放棄し、勢力圏が地政学を規定する中核要因であり続けると言う事実を受け入れる必要がある。

  • 分裂した勢力圏の時代へ
  • 相手の勢力圏には立ち入らず
  • 一極支配から勢力圏へ
  • 基本に返る
  • 現実的な和解
  • 古い利益の墓場
  • 今こそ再創造のとき

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