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アメリカの危険な対中コンセンサス
―― チャイナスケアを回避せよ

ファリード・ザカリア CNNファリード・ザカリアGPSホスト

The New China Scare Why America Shouldn’t Panic About Its Latest Challenger

Fareed Zakaria アメリカのジャーナリスト、国際問題分析者で、現在は CNNの「ファリード・ザカリアGPS」のホスト。フォーリン・アフェアーズ誌副編集長、ニューズウィーク誌国際版編集長などを経て現職。

2020年1月号掲載論文

「経済的にも戦略的にも、中国はアメリカの存続にかかわってくる脅威であり、これまでの対中政策はすでに破綻している。ワシントンは中国を封じ込めるためのよりタフな新戦略を必要としている」。これが、民主・共和両党、軍事エスタブリッシュメント、主要メディアをカバーしている新対中コンセンサスだ。しかし、このコンセンサスでは脅威が誇張されている。ソビエトの脅威を誇張したことの帰結がいかに大きかったことを思い出すべきだ。中国が突きつける課題を現状で適切に判断しないことの帰結はさらに大きなものになる。40年にわたる中国へのエンゲージメントを通じてやっと獲得したものを浪費し、中国に対決的政策をとらせ、世界の二大経済大国を経験したことのない規模と範囲の危険な紛争へ向かわせる。この場合、われわれは数十年にわたる不安定化と不安の時代に向き合うことになる。・・・

  • チャイナ・スケア
  • エンゲージメントと抑止
  • 台頭する国への過剰反応?
  • ツキジデスの罠?
  • 秩序をどの程度脅かしているか
  • 封じ込めとそのコスト
  • 100年マラソン

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