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監視資本主義と暗黒の未来
―― ビッグテックとサーベイランスビジネス

ポール・スター プリンストン大学 教授(社会学・公共政策)

The New Masters of the Universe Big Tech and the Business of Surveillance

Paul Starr プリンストン大学社会学・公共政策教授。Entrenchment: Wealth, Power, and the Constitution of Democratic Societiesの著者。

2020年1月号掲載論文

「監視資本主義=サーベイランス・キャピタリズム」が台頭している。フェイスブックとグーグルが主導するこの産業は、バーチャル世界から現実世界へとサーベイランスの範囲を拡大し、個人の生活の内側に入り込んでいる。ユーザーデータの収集・分析から、ユーザーが「今かすぐ後、あるいはしばらく後にとる行動」を予測することへ流れは移行しつつある。しかも、予測を的中させるもっとも効率的な手法は、予測されている行動をとるように仕向けることだ。すでにフェイスブックは前例のない行動誘導の手法を確立している。中国の「社会信用システム」はインスツルメンタリアンパワー(技術的操作能力)と(政治的画一性を実現したい)国家の組み合わせだが、米企業はインスツルメンタルパワーと市場を抱き合わせるつもりかもしれない。

  • 新しい司祭たち
  • データ収集と行動予測
  • ユーザーの行動を誘導する
  • 暗黒の未来

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