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ヨーロッパが直面する中国の脅威
―― 欧州に対抗策はあるか

ジュリアン・スミス 前米副大統領副補佐官(国家安全保障担当) トーリー・タウシッグ ブルッキング研究所 米欧センター フェロー(非常勤)

The Old World and the Middle Kingdom Europe Wakes Up to China’s Rise

Julianne Smith フォーリン・ポリシー誌のコントリビューティングエディター。米国防長官オフィスでヨーロッパとNATOを担当し、ジョセフ・バイデン米副大統領の副補佐官(国家安全保障担当)を務めた。 Torrey Taussig 米国務省、米外交問題評議会を経て、現在はブルッキングス研究所・米欧センター フェロー(非常勤)。専門は、ヨーロッパとアジアの安全保障、米ロ関係など。

2019年10月号掲載論文

EUは、中国を「代替統治モデルを促進するシステミックなライバル」とみなし、域内の産業基盤を強化することを求め、中国の投資に対するスクリーニングを強化している。問題は、ベルリン、パリ、ブリュッセルで対中政策上の戦略シフトが起きているのに対して、小国の指導者たちが中国との関係強化によって得られる利益だけを依然として重視しているために、ヨーロッパ内に分裂が存在することだ。しかも、対中国の米欧協調も容易ではない環境にある。ワシントンのような対中強硬策をとる必要はないが、ヨーロッパにおける政治・経済領域での影響力を拡大しようとする中国の試みを受け入れるべきではない。リベラルな秩序の開放的で民主的な体質を中国の影響から守らなければならない。・・・

  • ヨーロッパのジレンマ
  • 機会から脅威へ
  • 域内の分裂と対米協調
  • 域内経済基盤の強化を
  • いかに対抗していくか
  • すべてを考慮すると

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