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核をめぐるイランの立場
―― 問題を作り出したトランプは何をすべきか

サイード・ホセイン・ムサビアン 元イラン核交渉チームメンバー

How Iran Sees Its Standoff With the United States And What Trump Should Do to Solve the Problem He Created

Seyed Hossein Mousavian イランの政策決定者、研究者で、核交渉チームのイラン側元メンバー。現在はプリンストン大学の科学・グローバル安全保障プログラムの客員研究員。

2019年9月号掲載論文

この2年にわたって、国連と国際原子力機関(IAEA)が、「イランが核合意で規定された条件を守っていること」を示す15の報告書を出してきたにもかかわらず、アメリカは経済制裁を再発動し、敵対的なレトリックでイランを攻撃している。イラン人は、合意を守らなかったのはアメリカで、イラン政府ではないと信じている。仮にテヘランが核合意や核不拡散条約(NPT)から離脱しても、最高指導者ハメネイのファトワ(宗教令)がイランの核開発を阻むことになる。2003年にハメネイは核兵器の所有と蓄積をファトワで公式に禁止している。イランとの交渉を望むと繰り返し発言しているトランプにその気があれば、最高指導者のファトワを基盤に包括的な合意をまとめる外交交渉の道は依然として残されている。

  • イラン市民の反発
  • より建設的な関与を
  • 地域的な解決策

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