対中封じ込めは解決策にならない
―― 民主主義の後退と「中国モデル」の拡大?
A World Safe for Autocracy? China’s Rise and the Future of Global Politics
2019年8月号掲載論文
中国の対外的な行動と構想がリベラルな価値と秩序を脅かし、しかも、習近平は世界に中国的ソリューションをオファーできると明言している。しかし、民主主義が世界的に後退しているのは事実としても、そのトレンドのなかで北京が果たしている役割は過大評価されている。中国の行動は、内外で自分たちの地位を確固たるものにしたい北京の指導者たちの意向を映し出しているが、「チャイナ・モデル」の輸出はその目的ではない。当然、中国封じ込めは解決策にはならない。アメリカと同盟国が北京の行動に効果的に対処するには、もっと厳密に北京の行動を把握する必要がある。結局のところ、中国に対処していく最善の方法は、民主主義をよりよく機能させることだ。
- 中国にとって安全な世界
- 中国的特質は模倣できない
- 問題国家をなぜ支援するのか
- 社会監視テクノロジーの輸出
- 中国のシャープパワー
- 世界で悪化する対中イメージ
- 中国を適正に捉えるには
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