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ヨーロッパの自立と新米欧関係
―― 依存と支配からの独立

アリーナ・ポリャコバ ブルッキングズ研究所フェロー ベンジャミン・ハダッド アトランティック・カウンシル ヨーロッパの未来イニシアティブ ディレクター

Europe Alone What Comes After the Transatlantic Alliance

Alina Polyakova ブルッキングズ研究所 プロジェクトディレクター(民主主義・権威主義・新技術)、同外交政策プログラムフェロー、ジョンズホプキンス大学高等国際関係大学院非常勤教授。 Benjamin Haddad アトランティック・カウンシル ディレクター(ヨーロッパの未来イニシアティブ)。近著にLe paradis perdu: L'Amérique de Trump et la fin des illusions européennes (Paradise Lost: Trump's America and the End of European Illusions)がある。

2019年8月号掲載論文

ヨーロッパはアメリカの防衛の傘に入れてもらう代わりに、従順な立場をとり、一方、歴代の米指導者たちも、ヨーロッパが大混乱に陥るよりも、防衛にただ乗りされる方がましだと考えてきた。だが、その後の国際環境の変化を前に安全保障の優先順位を見直したアメリカは、ヨーロッパを危険な環境に放置するようになった。対米協調を国際関係におけるパワーバランスに置き換えがちだったヨーロッパにとって、「パワー」という概念を受け入れることが不可欠だ。一方、アメリカは、ヨーロッパが軍事力を強化しても、アメリカのリードに従うと期待するのは幻想であることを理解しなければならない。防衛支出を増やしたヨーロッパが、政治的に受身であり続けると期待するのは間違っている。いまや大西洋関係は大きな分岐点にさしかかっている。

  • ヨーロッパの自立
  • 欧米関係の段階的崩壊
  • 欧州の分裂をいかに克服するか
  • パワーと地政学への配慮を
  • より現実的な関係を

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