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イギリスの混乱は長期化する
―― 断ち切れぬヨーロッパとの絆

アマンダ・スロート  ブルッキングス研究所米欧センター  シニアフェロー

The Brexit Gets Messier
The United Kingdom and the EU Will Be Tied to Each Other for Years to Come

Amanda Sloat ブルッキングス研究所・米欧センター シニアフェロー。

2019年6月号掲載論文

デービッド・キャメロンが、ブレグジットの国民投票に踏み切ったのは、保守党内部で長く続けられていた「ヨーロッパにおけるイギリスの立場」に関する論争に終止符を打ちたいと考えたからだった。だが、国民投票の結果、論争はさらに深刻化した。そして「EUの単一市場と関税同盟を離脱しつつ、(北アイルランドと)アイルランド間にはっきりとした国境が出現するのを回避し、イギリス全体としてのブレグジットの実現」を目指したテリーザ・メイのアプローチが、これまでのところ解決不能なトリレンマを作り出している。しかも、北アイルランドの立場も分裂している。結局、英議会の分裂は国が分裂していることを意味する。・・・

  • 離婚手続き
  • バックストップという呪い
  • 北アイルランドの立場
  • 様子見をするスコットランド
  • 不確実な未来

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