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赤字と債務にいかに向き合うか
―― 第3の道は存在する

ジェイソン・ファーマン  ハーバード大学 ケネディスクール教授(経済学)
ローレンス・H・サマーズ ハーバード大学名誉教授(経済学)

Who’s Afraid of Budget Deficits?: How Washington Should End Its Debt Obsession

Jason Furman ハーバード大学ケネディスクール教授(経済学)。 Lawrence H. Summers ハーバード大学名誉教授(経済学)米財務長官(1999―2001)米国家経済会議委員長(2009―2010)などを経て現職。

2019年4月号掲載論文

財政赤字と政府債務残高の増大はどの程度深刻な問題なのか。赤字と債務を懸念する原理派は、これらを最大の脅威とみなし、その削減を最優先課題に据えるべきだと主張する。一方、許容派はこれを無視してもかまわないと考えている。実際、政治家が目を向けるべきは、急を要する社会問題であり、財政赤字や債務ではないだろう。財政赤字の削減ではなく、重要な投資に焦点を合わせ、「経済にダメージを与えないように」配慮しなければならない。だが、財政赤字の削減を最優先にする必要はない。高い債務レベルに派生するリスクは、財政赤字削減策が引き起こすダメージに比べれば小さい。このアプローチなら、債務拡大の弊害と財政赤字削減の余波の間の合理的なバランスをとれるはずだ。

  • 赤字削減は優先課題ではない
  • 財政赤字の真実
  • なぜこうなったか
  • 経済にダメージを与えるな
  • 本当は何が重要か
  • 債務の幻想を止めるには

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