国家を支えるナショナリズム
―― 必要とされる社会契約の再定義
Why Nationalism Works: And Why It Isn’t Going Away
2019年3月号掲載論文
国家への忠誠が、外国人、反抗的とみなされている国内の少数派などの他者を悪魔視することにつながるのは事実だ。だがナショナリズムとは、啓蒙的な教育を通じて現代政治から消し去れるような不合理な感情ではない。ナショナリズムは近代世界における基本原則であり、評論家が認める以上に広く受け入れられている。実際、民主主義、福祉国家、公的教育のような制度にイデオロギー的基盤を提供してきたのはナショナリズムだ。これらのすべてが、目的と相互義務を共有する統合された民衆の名の下に正当化されてきた。新旧の国民国家にとっての課題は、網羅的な連帯を構築、あるいは再構築することで、社会的盟約を刷新することだろう。政治的参加が拡大すれば、より穏やかなナショナリズムが育まれる。
- ナショナリズムの汚名を晴らす
- 帝国から国家へ
- ナショナリズムの恩恵
- 民族浄化と内戦
- 網羅的ナショナリズムと排他的ナショナリズム
- よりよきナショナリズムの構築に向けて
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