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トランプ政権のいかさま経済学
―― 間違った予測と大言壮語

N・グレゴリー・マンキュー ハーバード大学教授(経済学)

Snake-Oil Economics: The bad Math behind Trump’s Policies

N. Gregory Mankiw ハーバード大学教授(経済学)。2003―2005年にジョージ・W・ブッシュ政権の大統領経済諮問委員会委員長を務めた。

2019年3月号掲載論文

2017年12月、税制改革案を発表したトランプは「この措置で財政赤字が膨らむことはない」と主張し、その理由として経済成長率が3%、4%、5%、あるいは6%にさえ達するからだと主張した。たしかに、「税率が十分に高いレベルにあれば」、税率を引き下げ、成長率を高め、増大した歳入を恵まれない人々のために用いることができる。しかし、近年の税率がそのような高レベルにあったと考えるエコノミストはほとんどいない。トランプ政権は、包括的な政策を示すよりも、経済をもっと急速に成長させればあらゆる問題への解決策になると期待しているようだし、この経済成長は減税措置と規制緩和によって必然的に実現すると確信しているようだ。それが可能なら素晴らしいが、これは希望的観測である可能性が大きい。

  • トランプノミクス
  • 経済的トライバリズム
  • 経済入門の基本レッスン
  • 大統領へのゴーサイン

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