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ドイツにおける「ポスト真実」の政治
―― 民主主義と憲法の危機

ゲオルク・ディーツ デア・シュピーゲル誌エディター

Post-Truth Germany
The Chemnitz Attacks and the Crisis of German Democracy

Georg Diez デア・シュピーゲル誌エディター。最近の著書にドイツ社会と政治の右傾化をテーマとするDas Andere Landがある。

2018年11月号掲載論文

問題が起きたことが社会で広く認識されなければ、それを事件とみなし、解決策を考えることもできない。ケムニッツでドイツ人が難民に殺害された後、レイシストたちが移民や見た目の違う人々を口汚く罵り、追い回して「奴らを殺したい」と叫んでいたことについては目撃者がいるだけでなく、ビデオにも収められている。それでも、一部の右派政治家たちは、「そのようなことは起きなかった」と発言し、しかも、こうした政治家たちが責任を問われることもなかった。これまでなら、異なる見解は認められたが、明らかな嘘や間違いが許容されることはなかった。だが、アメリカ同様にドイツでも、そうして真実の時代と政治が終わりつつある。

  • ケムニッツで何が起きたのか
  • そのような事件は起きていない
  • ポスト真実の政治

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