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トランプ流外交の悪夢
―― 外交と「取引」の間

フィリップ・ゴードン 米外交問題評議会 シニアフェロー(アメリカ外交担当)

The Worst Deals Ever:
What Trump Misses About the Art of Foreign Policy Negotiation

Philip H. Gordon
米外交問題評議会シニアフェロー(アメリカ外交)。オバマ政権の米国務次官(ヨーロッパ・ユーラシア担当)、ホワイトハウス調整官(中東担当)などを経て現職。

2018年10月号掲載論文

貿易問題、関税、イラン核合意、北朝鮮問題やパレスチナ和平へのアプローチ、そして中国やヨーロッパとの関係など、トランプ政権のこれまでの外交記録は、彼のアプローチが根本的に間違っていることを示している。同時にすべての人を批判しようとする彼の本能とは逆に、外交交渉を成功させるには、どの問題を交渉するかを選び、同盟関係を維持し、慎重に決定した優先課題の実現に向けて連帯を組織しなければならない。貿易問題をめぐって容赦なく攻撃している中国やヨーロッパから、イラン問題をめぐって支持を引き出すのは難しい。どうみてもトランプは、うまく交渉ができるタイプではない。基本的事実に習熟しておらず、何を重視するかについての一貫性がない。しかも、彼は合意形成を根本的に誤解している。

  • 卓越した交渉スキル
  • 「アメリカの富を盗んでいる」
  • 外交的な行き止まり
  • 目的は高く掲げよ

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