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欧米・トルコ関係の分水嶺
――懐柔策ではなく、強硬策を

ニック・ダンフォ―ス 超党派政策センター シニア・ポリシーアナリスト、イルケ・トイグール マドリード・カルロス3世大学准教授

How to Dull Turkey's Autocratic Edge: The European Union and United States Must Pressure Erdogan—Carefully

Nick Danforth 超党派政策センター 国家安全保障プロジェクト シニア・ポリシーアナリスト 、Ilke Toygur ブリュッセルのエルカノ王立研究所アナリスト。マドリード・カルロス3世大学准教授

2017年11月号掲載論文

トルコは、中東の難題に対処する上での頼りにならない協力者から、難題そのものへ変わりつつある。エルドアンが外交面で非協力的な強硬策をとり、内政面でも権威主義的なやり方を続けるのなら、いずれ欧米諸国との軍事協力も経済協力も不可能な状態に陥っていく。成り行きにまかせてそのような事態に直面するのは賢明ではない。米欧は協力して、「トルコとの前向きな関係を維持していくには、エルドアンは非自由主義的で反欧米的な路線を控える必要がある」と明確に伝える必要がある。欧米にとって、エルドアンの権威主義的やり方に目をつぶっていても、安定も協力も得られない。欧米は、トルコとの関係におけるレッドラインを設定し、度を超えた欧米批判、外国の市民を人質として逮捕するやり方を常習化させてはならないとアンカラに伝える必要がある。

  • 欧米とトルコ
  • 衝突する利害
  • ヨーロッパとトルコ
  • 対トルコ関係のリセットへ

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