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CFR Events
漂流するアメリカ外交
―― ソフトパワーの崩壊とリスクヘッジ策

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長
スチュワート・パトリック 米外交問題評議会シニアフェロー

The State of the World: Honoring the James H. Binger Chair in Global Governance

Richard Haass ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の特別顧問、国家安全保障会議(NSC)の近東・南アジア政策担当シニア・ディレクターを務める。その後、ブルッキングス研究所副所長を経て、米国務省政策企画局長。パウエル国務長官の主席顧問として外交政策に対する広範な助言を行った。2003年7月から米外交問題評議会(CFR)会長。最近の著書にA World in Disarray: American Foreign Policy and the Crisis of the Old Order.がある。
Stewart Patrick 米外交問題評議会シニアフェロー(グローバル・ガバナンス)。国際機関・グローバルカバナンスプログラム担当ディレクター。最近の著書にWeak Links: Fragile States, Global Threats, and International Security (Oxford University Press, May 2011)がある。国務省政策企画部を経て現職。

2017年4月号掲載論文

「トランプ政権がかくもこれまでとは逆方向の路線をとり、大統領がアメリカのパワーの目的について何も議論しないことに、私は驚き、衝撃を受けている。人権、民主化の促進などについて彼は何も語っていない。控えめな表現しかしないというのではなく、全くこれらに言及しないのは、この国の政治的文脈に照らしても驚くべきことだ」(S・パトリック)

「これまでワシントンは、外での出来事がやがて国内に余波をもたらすと先読みして、『チャリティやフィランソロピー』としてではなく、リアリズムの視点から問題を内面化してとらえ(世界に関与し)てきた。アメリカの行動は現実にはリアリズムに基づくものだったことがうまく理解されていない」(R・ハース)

  • 内向きになることの弊害
  • リスクヘッジ策
  • ドナルド・トランプの真意は
  • 製造業空洞化の理由
  • アメリカの例外主義

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