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ヨーロッパをトランプ外交から守るには
―― ドイツはリベラルな秩序を擁護できるか

トルステン・ベナー グローバル公共政策研究所 (在ベルリン)所長

Germany Can Protect the Liberal Order ―― Damage Control after Trump's Election

Thorsten Benner グローバル公共政策研究所(在ベルリン)所長。

2017年1月号掲載論文

トランプの勝利が決まった直後、ベルリンのタブロイド紙B.Z.は、今夜は「西洋が死んだ夜」になったと表現した。北大西洋条約機構(NATO)を嫌悪し、貿易保護主義を擁護するトランプの姿勢を、安全保障と自由貿易によって豊かさを享受してきたドイツ人は特に警戒している。ドイツは最悪のシナリオに備えるべきだろう。トランプが、アメリカの同盟国と多国間機構、そして国際協定に深刻なダメージを与える事態に備える必要がある。変化に対応する最善の方法は、ドイツが国防能力を強化し、明白な原則に基づいてワシントンに接することだ。・・・アメリカの同盟国と世界におけるアメリカの役割を守る決意をもつ米議会共和党との関係を強化する必要もある。ヨーロッパの混乱ゆえに、できることは限られているが、ドイツはダメージコントロールを試み、NATOを含む大西洋同盟や国際機構をトランプ政権から守ることを再優先にすべきだろう。

  • 米独逆転
  • ドイツ人はトランプをどうみているか
  • リベラルな価値を守るには
  • NATOを強化する
  • 西洋が死んだ夜

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