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軍事ドローン革命のイメージと現実
―― その軍事的価値には限界がある

ローレンス・フリードマン キングス・カレッジ・ロンドン名誉教授(戦略研究)

The Drone Revolution ―― Less Than Meets the Eye

Lawrence D. Freedman イギリスの戦略研究の第一人者で、キングス・カレッジ・ロンドン名誉教授(戦争研究)。最近の著書にStrategy: A History (New York: Oxford University Press, 2013)がある。

2016年12月号掲載論文

軍事ドローンを手に入れた政府は敵の政治指導者や活動家を比較的簡単に殺害できる。今後、事前のプログラミングさえ行えば、その後は誰を監視し、殺害するかを自律的に判断するドローンシステムさえ登場するかもしれない。とはいえ、少なくとも現段階では、ドローンは新たな兵器の一つに過ぎない。ドローンの最大の軍事的価値は、偵察というもっと一般的な側面にある。重要なポイントの上空から画像情報を送信し、疑わしい人間や車両の動きを追跡することだ。近いうちに、小型化によってカメラを搭載した昆虫より小さなドローンが、敵のすぐそばを飛びかうようになるかもしれない。それでも、戦争で勝利を収めるには、領域のコントロール・支配が必要になる。そして領域のコントロールは、ドローン、ヘリコプター、ジェット機を問わず、空からの攻撃だけでは達成できない。ドローンは重要なイノベーションだが、革命的なイノベーションではない。

  • ドローンの未来と現状
  • イメージと実態
  • ドローンの時代?

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