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CFRインタビュー
世界の石油生産の今後を検証する

ピーター・J・ロバートソン シェブロン・コーポレーション取締役副会長

Prospects for Future Oil Production

Peter J. Robertson シェブロン・コーポレーション取締役副会長。全米エネルギー協会の会長も務める。

2007年12月号掲載論文

サウジを例外とすれば、新たな油田開発や生産施設への投資は進んでおらず、しかも、(油田の劣化に伴って)生産効率が低下してくるため、今後、石油の生産量はおそらく8000万バレルを下回るようになる。だが、世界には十分な天然ガス・石油資源が存在する以上、15年後の原油価格は現在よりも低いレベルで推移していると考えられる。シェブロン・コーポレーションの取締役副会長であるピーター・ロバートソンは、問題は地下の埋蔵量よりも、地上の政治問題にあると強調する。地上での政治情勢、石油をタイミングよく生産できる環境にあるかで生産量は左右されると語った同氏は、今後の資源供給の多くは、需要の増減を別としても、資源へのアクセスを確保できるか、投資が進むかに左右されると指摘し、とりわけ、ロシア、メキシコ、ベネズエラ、クウェート、そして、混乱のなかにあるイラク、イランへの投資・開発環境が整うかどうかで、状況は大きく違ってくるとコメントした。聞き手はリー・ハドソン・テスリク(www.cfr.orgのアシスタント・エディター)。

  • 石油の供給はいずれ横ばいをたどるようになる
  • 原油決済のドルからユーロへのシフト?
  • 深海油田の開発しか道はないのか

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