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CFRインタビュー
プーチンの政治的去就と米ロ関係

スティーブン・セスタノビッチ 米外交問題評議会 ロシア・ユーラシア担当シニア・フェロー

Guessing Game on Russia's Leadership

Stephen Sestanovich オルブライト国務長官の特別顧問、旧ソビエト担当大使、国家安全保障会議(NSC)のスタッフを経て、米外交問題評議会(CFR)のシニア・フェロー。専門はロシアと旧ソビエト諸国、中央アジア、コーカサス地方。

2007年10月号掲載論文

人気の高いプーチン大統領が、統一ロシアの選挙人名簿の一位に名を連ねることで、この政党を議会選挙で勝利に導けるとすれば、プーチンが首相になってもおかしくはない。「だが、本当にそうなのか、はっきりしない」とロシア問題の専門家、スティーブン・セスタノビッチは言う。たんに、統一ロシアの候補者名簿に名を連ねることで、議席を増やし、議会運営をしやすくしたいだけなのかもしれない。プーチンは、われわれ欧米の専門家とのゲームをまるで楽しんでいるかのようだ。これは、「彼がルールを書いた国際的な推測ゲームだ」と同氏は現状を描写する。また、中距離核戦力(INF)廃棄条約からの離脱を示唆し、欧州通常戦力(CFE)条約の履行を凍結するなど、プーチン政権が対外的強硬路線をとるのは、「自国が弱体化していたときに結ばれた合意について、再度交渉したい」という思惑があるからだとコメントした。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.org のコンサルティング・エディター)。

  • 「プーチン首相」の誕生と議会選挙
  • 米ロ関係が紛糾するのはなぜか
  • イランとロシア

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