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CFRインタビュー
塩漬けにされた米印核協力合意の行方
 ――それでも米印の関係強化路線が揺らぐことはない

ブルース・リーデル ブルッキングス研究所 セバン中東研究センターシニア・フェロー

Delay on U.S.-Indian Nuclear Accord

Bruce Riedel 29年間の米中央情報局(CIA)でのキャリアを経て、現在はブルッキングス研究所セバン中東研究センターのシニア・フェロー。これまでに大統領特別補佐官、国家安全保障会議(NSC)の上級近東部長、近東・南アジア問題担当の国防副次官補などの政府要職も歴任。

2007年10月号掲載論文

インドのマンモハン・シン首相はブッシュ大統領との電話会談で、インド議会での共産党の反発ゆえに、米印核(原子力)合意の発効に向けた交渉を当面延期すると伝え、合意の先行きが危ぶまれている。インドの共産党は核協力合意の詳細ではなく、アメリカとの協調関係が強化されることに反発していると指摘するブルッキングス研究所のブルース・リーデルは、「核協力合意は短期的に塩漬けにされたままにされる恐れもあるが、米印の関係強化というトレンドが覆されることはあり得ず、長期的にみれば、今回の後退もしゃっくり程度の問題にすぎないと思う」と指摘する。今後、合意がいかなる運命をたどろうと、2009年に就任するアメリカの新大統領は、この10年間にわたって成熟し、強固な基盤を持つようになった米印関係を、21世紀におけるもっとも重要な2国間関係の一つに引き上げる機会を得ることになる、と同氏はコメントした。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.org のコンサルティング・エディター)

  • 核合意交渉の中断を申し入れたインドの政治事情
  • 米議会の立場
  • 米印の関係強化というトレンドは続く

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