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CFRインタビュー
イラク内戦を終わらせるには
連邦制度導入のほか道はない

レスリー・H・ゲルブ 米外交問題評議会名誉会長

Federalism is the Most Promising Way to End Civil War in Iraq

Leslie H. Gelb 元ニューヨーク・タイムズ紙記者で、1986年にはピューリッツァー賞を受賞。米国防総省や国務省でも要職を務めている。1993年に米外交問題評議会(CFR)会長に就任し、2005年より名誉会長。

2007年10月号掲載論文

9月26日に、米上院はイラク政府の権限を地域に移譲し、連邦制を実現することを求める決議案を採択したが、イラク政府はこれに反発している。イラク連邦化構想をかねて提言してきたレスリー・ゲルブは、「現在、イラクの権力が分散しているのは事実だが、それは、内戦と民族浄化作戦を前に人々が安全な地域を求めて移動した結果であり、異なる集団間の調和を保つために必要な政府をいかにして形作るかについての政治的合意に基づくものではない」と指摘し、改めて連邦制を整備していくことこそ、イラクの各集団間の政治的和解を進める唯一の方法だと言う。そのためには、各地域が軍隊を持つことを認めるとともに、石油とガスの生産、およびそうした資源からの歳入を中央政府が一元管理し、人口比率に応じて地域政府へと分配される方式をとるべきだとし、クルド地域政府(KRG)が外国企業と交わした資源開発計画は反故にする必要があると語った。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.org のコンサルティング・エディター)。

  • イラクの連邦化を求める上院決議
  • 軍事力と石油歳入の配分

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