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CFRインタビュー
クルド地域政府はイラクの安定と
経済発展のモデル地域になる
 ――トルコとの緊張を和らげ、イラクの連邦制を維持するには

ファラ・ムスタファ・バキル クルド地域政府外交部長

Kurdistan as a Model for Iraq

Falah Mustafa Bakir イラク北部に拠点を置くクルド地域政府(KRG)の首相上席顧問を経て、2006年9月より外交部長。

2007年10月号掲載論文

「トルコ政府は、クルド労働者党(PKK)の問題を解決するには(イラク北部に対する)軍事作戦をとるしかないと考えているようだ。しかし、こうした問題を軍事力だけでは解決できないことは、これまでの歴史と経験からはっきりしている」。PKKの掃討作戦としてイラク北部への越境攻撃をトルコ議会が認めたことに対して、イラクのクルド地域政府(KRG)の外交部長であるファラ・ムスタファ・バキルは「トルコにとってもKRGにとっても、この問題に政治的に対応することが肝要である」と述べ、むしろ、KRGはトルコとの経済関係の強化を希望しているとコメントした。また、イラクの連邦制を支持しているKRGは、民主的で多元主義的なイラクの連邦制の一部としてクルド地域が存在することが好ましいと判断しており、「イラクが憲法を順守する限り」、われわれはイラクの一部であり続けると同氏は述べ、連邦制を支持し、分離独立は望んでいないこと、さらに、KRGは、クルド地域を「イラクの安定と経済発展のモデル地域とすること」を目指していると強調した。聞き手はグレッグ・ブルーノ(www.cfr.org のスタッフ・ライター)。

  • トルコとの緊張の高まりにどう対処する
  • クルド地域の経済的可能性
  • KRGが連邦制にこだわる理由

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