Tyler McKay/shutterstock.com

アルカイダ・ストライクスバック

ブルース・リーデル ブルッキングス研究所 セバン中東研究センターシニア・フェロー

Al Qaeda Strikes Back

Bruce Riedel 29年間の米中央情報局(CIA)勤務を経て、現在はブルッキングス研究所セバン中東研究センターのシニア・フェロー。これまでに大統領特別補佐官、国家安全保障会議(NSC)の上級近東部長、近東・南アジア問題担当の国防副次官補などの政府要職も歴任

2007年6月号掲載論文

現在のアルカイダは、パキスタンに非常にすぐれたプロパガンダチームを擁し、グローバルな活動能力を持つテロネットワークである。二次的な独立拠点をイラクに持ち、ヨーロッパへの影響力も強めている。指導層はほぼ手つかずのままで存続している。指揮統制系統を分散化し、意見決定を下位委譲しているために、ザルカウィのような主要なプレーヤーが死亡しても、生き残り、活動を継続できる。同盟勢力であるタリバーンもアフガニスタンで再び影響力を強めている。一方、混沌とした状況をつくりだしてしまったアメリカのイラク占領はビンラディンの計画を先に進めるのに手を貸してしまっている。ビンラディンはかねて、「イラク」をアメリカを陥れる罠にしようと試みてきたが、いまや戦略を拡大し、アメリカとイランを戦争へと向かわせようと画策しているようだ。

  • 強大化するどう猛な敵
  • アフガンからパキスタン、イラクへの拡大
  • ザルカウィとアルカイダ
  • アルカイダのヨーロッパ・コネクション
  • 次なるテロネットワーク拠点候補地
  • 対イラン核攻撃を期待するアルカイダ
  • アフガン、パキスタン、イラクへの路線を見直せ

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