アルカイダ・ストライクスバック
Al Qaeda Strikes Back
2007年6月号掲載論文
現在のアルカイダは、パキスタンに非常にすぐれたプロパガンダチームを擁し、グローバルな活動能力を持つテロネットワークである。二次的な独立拠点をイラクに持ち、ヨーロッパへの影響力も強めている。指導層はほぼ手つかずのままで存続している。指揮統制系統を分散化し、意見決定を下位委譲しているために、ザルカウィのような主要なプレーヤーが死亡しても、生き残り、活動を継続できる。同盟勢力であるタリバーンもアフガニスタンで再び影響力を強めている。一方、混沌とした状況をつくりだしてしまったアメリカのイラク占領はビンラディンの計画を先に進めるのに手を貸してしまっている。ビンラディンはかねて、「イラク」をアメリカを陥れる罠にしようと試みてきたが、いまや戦略を拡大し、アメリカとイランを戦争へと向かわせようと画策しているようだ。
- 強大化するどう猛な敵
- アフガンからパキスタン、イラクへの拡大
- ザルカウィとアルカイダ
- アルカイダのヨーロッパ・コネクション
- 次なるテロネットワーク拠点候補地
- 対イラン核攻撃を期待するアルカイダ
- アフガン、パキスタン、イラクへの路線を見直せ
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