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CFRインタビュー
流動化するパキスタン情勢
――国内暴動で追い込まれたムシャラフ大統領の選択

ダニエル・マーキー 米外交問題評議会シニア・フェロー (インド、パキスタン、南アジア担当)

Anti-Musharraf Protests Could Spiral Out of Control

Daniel Markey プリンストン大学講師、国務省政策企画室のスタッフを経て、現在はインド・パキスタン・南アジア担当の米外交問題評議会(CFR)シニア・フェロー。専門は南アジア、アメリカ外交政策、国際安全保障など。

2007年5月号掲載論文

「大統領と軍参謀長を兼務したままで再選を目指しているムシャラフの行く手を、チョードリ最高裁長官が法的に遮ろうとするのではないかとムシャラフ政権が懸念したことが、彼を停職処分にした本当の理由ではないか」。3月にチョードリ長官を停職処分としたことに端を発するパキスタン国内の暴動の背景をこう説明する米外交問題評議会(CFR)の中央アジア専門家、ダニエル・マーキーは、「ムシャラフが軍参謀長、大統領ポストのいずれかを辞するか、憲法の改正、修正を目指すかのいずれかしか道はなくなってきている」と指摘する。もっとも好ましいのは、「軍参謀長ポストを辞することだが、パキスタンの場合、むしろ、権力の中枢を担ってきたのは、大統領よりも軍の参謀長だった」とこの問題が極めて複雑であることをマーキーは示唆する。心配なのは、カラチで40人を超える人々が犠牲になった今回の暴動が、今後制御できない状況へと陥っていくことで、「私はこの点での懸念を、パキスタンに行ってますます強めた」と同氏は語っている。聞き手は、バーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター

  • パキスタン民衆は何に憤っているか
  • ムシャラフの部族地域戦略は効果があるのか

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