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CFRインタビュー
北朝鮮との外交交渉の行方

ドン・オーバードーファー
ジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツスクール 朝鮮研究所理事長

Nuclear Test Spurred Negotiations

Don Oberdorfer
元ワシントン・ポスト紙の記者。現在はジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツスクールの米韓研究所所長。アジア問題の専門家で、おもな著書にアジア・太平洋賞大賞を受賞した『二つのコリア(The Two Koreas: A Contemporary History )』がある。

2007年4月号掲載論文

「私は北朝鮮の核実験は(外交交渉へと流れを向かわせる)ある種の『触媒』の役目を果たしたと考えている」。実験後の状況が危険な対立状況、武力衝突の危険によって支配されたわけではなく、アメリカ、アジア諸国、そして世界の関係国は比較的冷静な対応をみせた。実際、核実験後には、北朝鮮と各国の対立よりも、むしろ、外交路線が活性化した。核実験から6者協議での北朝鮮との合意へと向かった流れをこう描写するオーバードーファーは、「アメリカとの外交関係の正常化が実現するのなら、北朝鮮は核開発計画を部分的、あるいはすべて解体することにも否定的ではない」としながらも、「行く手には大きな困難が待ち受けている」と指摘し、「どちらが先に行動を起こすか」「どのような手順を踏んで合意を履行していくかをめぐって暗雲が立ち込めだしている」と語った。聞き手は、バーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • 進展はみられるが、楽観は許されない
  • 金正日から米大統領への親書
  • 核実験がつくりだした外交機運

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