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CFRインタビュー
地域外交を展開しだした
サウジの思惑は何か

グレゴリー・ゴース
バーモント大学政治学助教授

Saudis Aim to Roll Back Iranian Influence in Region

F. Gregory Gause III
米外交問題評議会(CFR)フェロー、コロンビア大学助教授を経て、現在はバーモント大学の政治学助教授。同大学中東研究プログラムのディレクターも兼務。専門はサウジアラビア、ペルシャ湾岸を中心とする中東の政治と外交。

2007年3月号掲載論文

中東におけるイランの影響力拡大を警戒するサウジアラビアは、スンニ派国家との連帯を強めつつも、テヘランと交渉できる領域は交渉して、なんとかイランの影響力の拡大を枠にはめたいと考えている。この観点からレバノンやパレスチナでの影響力拡大を模索するサウジの試みは、それなりに成功しつつある。サウジ・中東政治の専門家グレゴリー・ゴースは、レバノン、パレスチナでの各勢力間の仲介役を担うことで、イランの影響力を抑え込もうとしたサウジは、いまや「パレスチナ新政権のゴッドファーザー」となったと言う。一方、イラク情勢をめぐって「サウジはジレンマに直面している」とみる同氏は、「彼らはイラクでシーア派とイランの影響力が高まっていることを警戒しているが、主要な安全保障パートナーであるアメリカとの関係を損なうことを恐れて、イラクのスンニ派を積極的に支援しているわけではない」と語った。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • イランの影響力拡大に対する危機感
  • パレスチナ新政府のゴッドファーザーとなったサウジ
  • サウジはイラクへの影響力を持っているか

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