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2015年2月号プレスリリース
2015-02-10
フォーリン・アフェアーズ・リポート2月号では、「市場創造型イノベーションと経済成長」、「ヨーロッパのイスラム教徒」、「中東アップデート」の3つを特集しています。 近日中に3月号掲載予定のアサド大統領のインタビューも定期購読者専用ページで先行公開する予定です。
イスラム国の動向が大きな注目を集めていますが、彼らがイラクとシリアという国家内で活動していることは、もはやあまり意識されなくなりました。今月は、シリアのアサド大統領のインタビューを公開するともに、「マスーム・イラク大統領との対話」、「エルドアン・トルコ大統領との対話 」を定期購読者専用ページで公開いたします。特集「ヨーロッパのイスラム教徒」、「中東アップデート」とともに、お読みいただければと思います。
「市場創造型イノベーションと経済成長」では、いまは存在しない市場を創造することがいかに経済成長を刺激するか、そうした新市場を切り開く上で政府の基礎研究への投資がいかに大切かをテーマに議論が展開されています。実際、アベノミクスの成長戦略にはイノベーションが大きく関わってくると、多くのエコノミストが指摘しています。
「依然として、トルコ、サウジ、カタールはヌスラ戦線とイスラム国を支援している。・・・これらの国が資金を提供し続ける限り、障害を排除できない」。・・・「アメリカがどの程度トルコに影響力を行使するかは重要だ。テロリストが、これだけ長期間にわたって空爆を凌いでいるのは、トルコが兵器と資金を送り続けていることを意味する」。バッシャール・アサド シリア大統領
「イスラム国はスンニ派を助けているわけでなく、スンニ派が暮らす地域を支配しているだけだ。モスルはスンニ派が多いイラクで二番目に大きな都市だが、いまや多くのモスル市民は国内避難民と化している。クルド自治政府があるエルビルに行けば、モスルの住民の多くが避難してきていることがわかる。イスラム国がスンニ派の利益を代弁しているわけではない。スンニ派が多い地域を制圧し、支配しているだけだ」。フアド・マスーム イラク大統領
「変革を通じて繁栄と成長を実現することを望むあらゆる国にとって、「市場創造型イノベーション」が重要であることを示唆している。その最善の例として、戦後の日本経済を指摘できる。日本の戦後経済の成功はバイク、自動車、家電、事務機器、鉄鋼などのセクターにおける市場創造型イノベーションに起因していた。ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハというバイクメーカーは国内市場での需要の掘り起こしを競い合い、その後、同じ戦略を外国市場でも試みた。家電部門(パナソニック、シャープ、ソニー)、自動車部門(日産とトヨタ)、そして事務機器部門(キャノン、京セラ、リコー)も、これと同じパターンで成功した。市場創造型イノベーションで戦後日本は成功を収め、このモデルが世界に広がっていった」。
「市場創造型イノベーションのパワー― 経済を成長させるイノベーションとは」
ブライアン・C・メズー、クレイトン・M・クリステンセン、デレク・ファン・ビーバー