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テーマ別アンソロジー

  •  Vol.52  変動と混乱に翻弄される世界<br>―― 紛争と衝突の時代へ

    Vol.52  変動と混乱に翻弄される世界
    ―― 紛争と衝突の時代へ

    2024年3月15日(金)発売

    二極体制、多極構造の特徴を兼ね備える現在の国際システムは、米中地政学対立だけでなく、アメリカの混乱、中露関係の強化、そしてインドの独自路線に象徴されるグローバルサウスの台頭にも特徴付けられている。この複雑化した国際システムのなかで、ウクライナとガザは戦争状態にあるし、米中も深刻な対立状況にある。ここから流れはどこへ向かうのだろうか。中国経済の停滞と社会の不安定化、AIの台頭、経済安全保障を重視したサプライチェーンの再編は、国際システムの現状をどのように変化させていくのか。各国の社会契約はどこへ向かうのか。

    第一章 変貌した秩序 ―― 米中地政学的競争とグローバルサウスの台頭

    ・現在と1930年代は似ているか
    ―― 反グローバル化、経済保護主義、ポピュリズム
    マーク・マゾワー

    ・未来ビジョンを巡る米中衝突
    ―― どちらの見方が正しいのか
    マーク・レナード

    ・機能不全のアメリカ
    ―― 中露を抑止できるのか
    ロバート・M・ゲーツ

    ・中ロ関係の真実
    ―― 水面下で進む包括的パートナーシップ
    アレクサンダー・ガブエフ

    ・ウクライナ戦争とグローバルサウス
    ―― 多極世界における途上国の立場
    マティアス・スペクター

    第二章 重なり合う危機と紛争 ―― ウクライナ、ガザ、東アジア

    ・大いなる誤算
    ―― ガザ侵攻というイスラエルの間違い(10・14)
    マーク・リンチ

    ・勝利なき戦争と外交
    ―― いかにウクライナでの戦闘を終わらせるか
    サミュエル・チャラップ

    ・新時代の米台関係
    ―― 中国にどう対処するか
    スーザン・ゴードン、マイケル・マレン、デビッド・サックス

    第三章 何が今後を左右するのか ―― 変化する経済と社会

    ・中国は停滞と混乱の時代へ
    ―― 社会不満と経済停滞が重なれば
    イアン・ジョンソン

    ・リベラルな国際主義の再生を
    ―― 貿易の自由化と経済安全保障
    ピーター・トルボウィッツ、ブライアン・ブルグーン

    ・AIと経済革命
    ―― 人間のツールとして生かす政策を
    ジェームズ・マニュイカ、マイケル・スペンス

    ・経済安全保障国家と地政学
    ―― デリスキングとサプライチェーン
    ヘンリー・ファレル、エイブラハム・ニューマン

    ・いかに経済的繁栄を共有するか
    ―― ベーシックインカム、社会保障の強化
    ダロン・アセモグル

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  •  Vol.51  台湾紛争リスクを考える<br>―― 何が中国を統一へ駆り立てるのか

    Vol.51  台湾紛争リスクを考える
    ―― 何が中国を統一へ駆り立てるのか

    2023年8月21日(月)発売

    独立も統一も望まぬ台湾市民が現状の維持を望むなか、北京は、軍事、経済、歴史、アイデンティティをめぐる複合的な思惑から台湾に対する強硬路線にすでに転じている。習近平は「中国の夢」の重要な一部に統一を据え、「中華民族の偉大なる復興」のためには、あらゆる中国人に繁栄をもたらすだけでなく、台湾の公的な統一が必要になると主張している。しかも、今後の中国経済の成長は疑問視されはじめている。この環境下、アメリカそして同盟諸国は台湾の抑止力をいかに強化し、有事に備えるべきなのか。台湾の危機は東アジアと世界にどのような影響を与え、東アジアの安全保障をいかに変化させるのか。

    第一章 台湾問題 何が問われているのか

    ・現状維持を望む台湾市民
    ―― 統一はもちろん、独立も望まぬ理由
    ネイサン・F・バトー

    ・戦争発言の真意
    ―― 習近平発言をどう受け止めるべきか
    ジョン・ポンフレット、マット・ポッティンジャー

    ・米中にとっての台湾の軍事的価値
    ―― 台湾とフィリピン海そして同盟諸国
    ブレンダン・L・グリーン、ケイトリン・タルマッジ

    ・中台関係の新たな緊張
    ―― 北京が強硬策をとる理由
    マイケル・マッザ

    第二章 関係国の立場

    ・アイデンティティと中国の政治・外交
    ―― 共産党の自画像と北京のアジェンダ
    オッド・アルネ・ウェスタッド

    ・国際社会における台湾の役割
    ―― 「権威主義VS.民主主義」モデル競争のなかで
    蔡英文

    ・台湾有事と日米同盟
    ―― 事前協議で解決しておくべき課題
    デビッド・サックス

    ・北朝鮮危機と台湾有事
    ―― 半島危機と台湾有事のリンケージ
    ソンミン・チョ、オリアナ・スカイラー・マストロ

    第三章 危機にどう向き合うか

    ・中国の台湾侵攻は近い
    ―― 現実味を帯びてきた武力行使リスク
    オリアナ・スカイラー・マストロ

    ・台湾紛争と核戦争リスク
    ―― 米中衝突のエスカレーションシナリオ
    ステイシー・L・ペティジョン、ベッカ・ワッサー

    ・米台湾戦略の明確化を
    ―― 有事介入策の表明で対中抑止力を
    リチャード・ハース、デビッド・サックス

    ・米台自由貿易協定の締結を
    ―― その地政経済学的意味合い
    デビッド・サックス、ジェニファー・ヒルマン

    ・台湾防衛のための軍事能力強化を
    ―― 抑止力強化を急げ
    ミシェル・フロノイ、マイケル・A・ブラウン

    ・米中衝突を制御するには
    ―― 対立のエスカレーションと戦争リスク
    ケビン・ラッド

    ・台湾の安全と平和を守るには
    ―― 最善の対策は軍事領域にはない
    ジュード・ブランシェット、ライアン・ハス

    ・「台湾と中国」というアメリカ問題
    ―― 台頭する新興国と衰退する超大国
    チャールズ・L・グレーザー

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  •  Vol.50   崩壊した秩序と世界システムの未来  <br>―― ウクライナ戦争が変えた世界

    Vol.50  崩壊した秩序と世界システムの未来
    ―― ウクライナ戦争が変えた世界

    2023年2月24日(金)発売

    ウクライナ戦争が米主導のポスト冷戦秩序に止めを刺したと考える専門家は多く、事実、国連安保理は冷戦期以上の機能不全状況に陥っている。このために、中ロとの衝突をうまく管理しつつ、新しい国際システムの構築を模索する動きがすでに出始めている。そのためにも、中ロと欧米の対立に派生するリスクと相手の意図を知る必要がある。この欧米対中ロという構図のなかで、ウクライナ、アメリカ、欧州連合だけでなく、ドイツ、日本、インド、そしてサウジも、地域環境と国際環境を見据えて次の時代に向けて動き始めている。

    第一章 崩壊した秩序と新システムの模索

    ・帝国の衰退と歴史の教訓
    ―― 米中ロの衰退と混乱に備えよ
    ロバート・カプラン

    ・危険な10年をいかに乗り切るか
    ―― 地政学、グローバルな課題、アメリカの弱体化
    リチャード・ハース

    ・歴史の始まり
    ―― 壊滅的リスクの時代を生き抜くには
    ウィリアム・マッカスキル

    ・問題を解決できる新国際システムを
    ―― 新システムの目的をどこに定めるか
    フィリップ・ゼリコー

    第二章 ロシアと中国、北朝鮮を考える

    ・習近平の世界
    ―― イデオローグは何を考えているか
    ケビン・ラッド

    ・ロシアの衰退という危険
    ―― 脅威がなくならない理由
    アンドレア・ケンドール・テイラー、マイケル・カフマン

    ・強大化した北朝鮮の核の脅威
    ―― 平壌の核ドクトリンと韓国、東アジア
    スー・ミ・テリー

    第三章 動き出した世界

    ・対中露二正面作戦に備えよ
    ―― 新しい世界戦争の本質
    トーマス・G・マンケン

    ・米中にとっての台湾の軍事的価値
    ―― 台湾とフィリピン海そして同盟諸国
    ブレンダン・L・グリーン、ケイトリン・タルマッジ

    ・防衛力強化に踏み込んだ日本
    ―― 高まる脅威と日本の新安全保障戦略
    ジェニファー・リンド

    ・日独の自主路線と対米協調のバランス
    ―― ポストアメリカの協調モデル
    マーク・レナード

    ・ウクライナ戦争とインドの選択
    ―― ロシアと欧米、どちらを選ぶのか
    リサ・カーティス

    ・サウジの新しい世界ビジョン
    ―― 対米パートナーシップの終わり
    カレン・ヤング

    ・ウクライナとEU
    ―― ヨーロッパへの第一歩
    マティアス・マタイス

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  •  Vol.49   中ロと欧米の衝突  <br>―― ロシア、中国の反発と世界システムの未来

    Vol.49  中ロと欧米の衝突
    ―― ロシア、中国の反発と世界システムの未来

    欧米主導の戦後秩序そしてポスト冷戦秩序にロシアと中国が反発する時代を経て、いまやロシアはウクライナを侵略して勢力圏の形成を試み、中国も台湾を統合して大陸に取り込む姿勢を明らかにしている。戦後秩序が崩壊するなかで、経済を含む、様々な地政学的動きが具体化しつつある。プーチンの帝国的野望はどこまで広がるのか、北京にとって好ましい国際秩序とは何なのか。そして中露同盟は反米パートナーシップを超えて拡大していくのか。多極世界のなかで、欧米と中露の対立はいかなる流れを作り出していくのか。


    第一章 ポスト「欧米秩序」の模索

    ・プーチンとロシア帝国
    ―― なぜ帝国的独裁者を目指すのか
    スーザン・B・グラッサー


    ・中国が望む世界
    ―― そのパワーと野心を検証する
    ラナ・ミッター


    ・グローバルな大国間協調の組織化を
    ―― 多極世界を安定させるために
    リチャード・N・ハース、チャールズ・A・クプチャン


    第二章 ロシアとウクライナ戦争

    ・プーチン・ドクトリンの目的
    ―― 勢力圏の確立とポスト冷戦秩序の解体
    アンジェラ・ステント


    ・プーチンの歴史との闘い
    ―― ウクライナをめぐる葛藤
    アナ・レイド


    ・戦争をいかに終結させるか
    ―― 成功の定義、キーウが求める条件とは
    リチャード・ハース


    ・プーチンは政治的に敗北する
    ―― ロシア社会の不安定化に備えよ
    アンダース・アスルンド


    第三章 中国と台湾

    ・中台関係の新たな緊張
    ―― 北京が強硬策をとる理由
    マイケル・マッザ

    ・中国の台湾侵攻は近い
    ―― 現実味を帯びてきた武力行使リスク
    オリアナ・スカイラー・マストロ


    ・北朝鮮危機と台湾有事
    ―― 半島危機と台湾有事のリンケージ
    ソンミン・チョ、オリアナ・スカイラー・マストロ


    ・台湾有事と日米同盟
    ―― 事前協議で解決しておくべき課題
    デビッド・サックス


    第四章 中ロと欧米の未来

    ・中ロの行動をいかに抑えるか
    ―― 国際システムとアウトサイダー
    ステーシー・E・ゴダード


    ・中ロパートナーシップの高まる脅威
    ―― 手遅れになる前に行動を起こせ
    アンドレア・ケンドール=テイラー、デビッド・シュルマン


    ・そして「欧米と中露」の対立へ
    ―― 現状を規定する歴史の源流とは
    スティーブン・コトキン

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  •  Vol.48   壊れゆく世界環境と秩序  <br>―― 気候変動、パンデミック、国家モデル<br>※ 定期購読会員向け割引あり

    Vol.48  壊れゆく世界環境と秩序
    ―― 気候変動、パンデミック、国家モデル
    ※ 定期購読会員向け割引あり

    世界環境も秩序も混乱のなかでほころびをみせ始めている。民主主義が後退し、権威主義が手堅い台頭を遂げ、米中は冷戦へ向かいつつある。こうした伝統的脅威の一方で、トランスナショナルな新脅威の衝撃がますます大きくなっている。温暖化が進んで異常気象として具体化する一方で、パンデミックも依然として収束しそうな気配はない。一方、経済が景気サイクルやイノベーションだけでなく、データ量の大きさに左右され始めている。実際、権威主義と民主主義、米中冷戦が秩序を変える流れが、データ経済の流れ、気候変動やパンデミックの地政学が作り出す流れと絡み合いをみせるようになると考えられている。次に問われるのは、崩れゆく秩序から新しい体制、社会システム、社会契約が創造的に形作られるのがいつになるかだ。


    第一章 多極化する世界と国家モデル

    ・追い込まれた民主主義
    ―― 台頭する権威主義、後退する民主国家
    ヤシャ・モンク


    ・権威主義へ傾斜する国際システム
    ―― 追い込まれたリベラルな秩序
    アレクサンダー・クーリー、ダニエル・H・ネクソン


    第二章 米中の内政と衝突

    ・中国が望む世界
    ―― そのパワーと野心を検証する
    ラナ・ミッター


    ・分裂した世界とグローバルな脅威
    ―― パンデミック・気候変動と大国間競争
    トーマス・ライト


    第三章 パンデミックはなぜ終わらないか

    ・新型コロナの不都合な真実
    ―― 永続化するウイルスとの闘い
    イアン・リプキン他

    ・変異株とグローバルな集団免疫
    ―― 終わらないパンデミック
    マイケル・T・オスタホルム、マーク・オルシェイカー


    ・パンデミック対策組織がなぜ必要か
    ―― パンデミックファンドの創設を
    アンドリュー・C・ハインリッヒ、サード・B・オマー


    第四章 地球温暖化と異常気象を考える

    ・気候変動と生物多様性の二重危機
    ――  「プラネタリー政治」の必要性
    スチュワート・M・パトリック


    ・異常気象への適応戦略を
    ―― もはや排出量削減だけでは対処できない
    アリス・ヒル


    第五章 データとテクノロジーが経済を導く

    ・データ量が経済とイノベーションを左右する
    ―― データアクセスとプライバシーの間
    マシュー・スローター、デビッド・マコーミック


    ・生産性向上と繁栄の新時代へ
    ―― パンデミック後の経済ポテンシャル
    ジェームズ・マニュイカ、マイケル・スペンス

    ※ 2021年に掲載された論文の中から、注目度の高い論文を厳選しました。
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  •  Vol.47   パンデミック後の世界にどう備えるか  <br>―― 激変する社会・経済・国際構造<br>※ 定期購読会員向け割引あり<br>

    Vol.47  パンデミック後の世界にどう備えるか
    ―― 激変する社会・経済・国際構造
    ※ 定期購読会員向け割引あり

    パンデミックがすでに崩れ始めていた秩序、制度、規範を一気に突き崩しつつある。今後、社会・経済制度だけでなく、貿易や国際システムもおそらくは劇的に変化し、米中ライバル関係がこの複雑な環境のなかで相互作用をみせつつ、展開していく。大国間競争の一方で、気候変動が異常気象として各国に襲いかかり、しかも、AIの進化によって、権威主義体制はデジタル独裁国家へ向かい、資本主義体制も監視資本主義へと向かっていくのかもしれない。2021年はポストニューノーマルへの過渡期になるのか、それとも、一気にカオスへと向かっていくのか。


    第一章 資本主義後の経済システム

    ・資本主義の衝突
    ―― 「民衆の資本主義」か「金権エリート資本主義」か
    ブランコ・ミラノヴィッチ


    ・ネオリベラリズムの崩壊と新社会契約
    ―― 社会民主主義では十分ではない
    ミアタ・ファーンブレー


    ・ベーシックインカムの台頭
    ―― パンデミックが呼び起こした構想
    エブリン・L・フォーゲット


    第二章 コロナウイルスが経済と社会を変える

    ・迫り来るパンデミック恐慌
    ―― 1930年代が再現されるのか
    カーマン・ラインハート、ビンセント・ラインハート


    ・「マジックマネー」の時代
    ―― 終わりなき歳出で経済崩壊を阻止できるのか
    セバスチャン・マラビー


    ・大都市は消滅するのか
    ―― 適度な密度と過密を区別せよ
    ジェニファー・キースマート


    第三章 米中衝突は回避できるか

    ・コロナウイルスと陰謀論
    ―― 感染症危機と米中対立
    ヤンゾン・ファン

    ・コロナウイルスと米中の覇権
    ―― パンデミックと中国の野心
    カート・M・キャンベル、ラッシュ・ドーシ


    ・外交的自制をかなぐり捨てた中国
    ―― 覇権の時を待つ北京
    カート・M・キャンベル、ミラ・ラップ=フーパー


    第四章 気候変動と大災害の時代

    ・温暖化で世界は大混乱に
    ―― ティッピング・ポイントが引き起こす連鎖
    マイケル・オッペンハイマー


    ・温暖化への適応か国の消滅か
    ―― 気候変動が引き起こす大災害の衝撃に備えよ
    アリス・ヒル、レオナルド・マルティネス=ディアス


    第五章 変貌した世界と秩序

    ・新しい勢力圏と大国間競争
    ―― 同盟関係の再編と中ロとの関係
    グレアム・アリソン


    ・デジタル独裁国家の夜明け
    ―― 民主化ではなく、独裁制を支えるテクノロジー
    アンドレア・ケンドル=テイラー、エリカ・フランツ
    ジョセフ・ライト


    ・監視資本主義と暗黒の未来
    ―― ビッグテックとサーベイランスビジネス
    ポール・スター


    ※ 2020年に掲載された論文の中から、注目度の高い論文を厳選しました。

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  •  Vol.46   欧米の失速と中国の台頭 <br>――進化する秩序と人工知能、少子高齢化の意味合い <br>※ 定期購読会員向け割引あり

    Vol.46 欧米の失速と中国の台頭
    ――進化する秩序と人工知能、少子高齢化の意味合い
    ※ 定期購読会員向け割引あり

    中国が台頭しロシアが復活する一方で、アメリカは同盟関係を含む対外関与を敬遠し、米欧同盟の解体はもはや避けられない状態にある。米中対立を軸に、秩序もパワーバランスも、この数年来の流動化を経て、一気に変化へ向かいつつある。国内に目を向けても、先進諸国の少子高齢化は国の社会保障制度や財政基盤を脅かすだけでなく、地域的安全保障と資本主義というグローバルな経済システムそのものを動揺させるかもしれない。さらに、どのように答えを出すのか分からない人工知能にわれわれは何をどこまで依存できるのか。例えば、AI軍事システムを最初に開発した国が、いい加減なテストだけで、システムを一刻も早く導入せざるを得ないと判断すれば、「誰も勝者になれない世界」が創りだされる恐れがある。大国間関係が変化するだけでなく、秩序を支えてきた政治・経済システムが変性し、一方で気候変動問題と人工知能が社会を追い込むことになるのかもしれない。

    第一章 米外交の衰退と中国の台頭

    ・中国対外行動の源泉
    ―― 米中冷戦と米ソ対立の教訓
    オッド・アルネ・ウェスタッド

    ・今回ばかりは違う
    ―― 米外交の復活はあり得ない
    ダニエル・W・ドレズナー

    ・解体した米欧同盟
    ―― 新同盟形成の余地は残されているか
    フィリップ・ゴードン、ジェレミー・シャピロ

    第二章 人口減少、経済、貿易

    ・人口減少と資本主義の終焉
    ―― われわれの未来をどうとらえるか
    ザチャリー・カラベル

    ・オートメーションとグローバル経済構造
    ―― 世界経済の次の勝者は
    スーザン・ルンド、ジェームズ・マニュイカ、
    マイケル・スペンス

    ・米中経済のディカップリングの意味合い
    ―― 解体するグローバル貿易システム
    チャッド・P・ボウン、ダグラス・A・アーウィン

    第三章 人工知能とデジタル世界

    ・人工知能の恩恵とリスク
    ―― 誰も勝者になれない世界を回避するには
    ポール・シャーリ

    ・人工知能への備えはできているか
    ―― うまく利用できるか、支配されるか
    ケネス・クキエル

    ・「ディープフェイク」とポスト真実の時代
    ―― 偽情報戦争の政治・外交的インパクト
    ロバート・チェズニー、ダニエル・シトロン

    第四章 ナショナリズムと社会契約

    ・福祉国家の崩壊とナショナリズムの台頭
    ―― ナショナリズムはいかに復活したか
    ジャック・スナイダー

    ・国家を支えるナショナリズム
    ―― 必要とされる社会契約の再定義
    アンドレアス・ウィマー

    第五章 進化し、多様化する安全保障

    ・人口動態と未来の地政学
    ―― 同盟国の衰退と新パートナーの模索
    ニコラス・エバースタット

    ・形骸化した抑止力
    ―― 多様化する攻撃の領域と能力
    アンドリュー・クレピネビッチ

    ・アメリカは同盟国を本当に守れるのか
    ―― 拡大抑止を再強化するには
    マイケル・オハンロン

    ※ 2019年に掲載された論文の中から、注目度の高い論文を厳選しました。
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  • Vol.45  秩序崩壊と技術進化で迷走する世界<br>――― 政治・経済の混乱の先に何が待ち受けているのか <br>※ 定期購読会員向け割引あり

    Vol.45 秩序崩壊と技術進化で迷走する世界
    ――― 政治・経済の混乱の先に何が待ち受けているのか
    ※ 定期購読会員向け割引あり

    資本主義経済の衰退が民主国家の政治・経済システムを混乱させ、権威主義体制が台頭するなか、開放性と自由を特徴としたリベラルな秩序も終わりに近づきつつあると広く考えられている。デジタル経済が市場経済を追い込み、独占と計画経済に向かわせるという議論もあれば、洗練された人工知能によって計画経済が洗練され、権威主義国家は民衆の監視体制を強化する一方で、社会に経済的恩恵を提供できるようになるという議論もある。ヒトの流れをさらに加速し、各国の財政を逼迫させる温暖化と異常気象がさらに国家を追い込み、秩序を形骸化させる恐れもある。2019年、これらのトレンドの一部、あるいはすべてが大潮流を作りだす恐れがある。

    ※ 2018年に掲載された論文の中から、注目度の高い論文を厳選しました。
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  • Vol.44 人工知能で社会と経済、そして国際秩序はどう変わるか

    Vol.44 人工知能で社会と経済、そして国際秩序はどう変わるか

    人工知能(AI)は人間の生活を進化させ、利便性を大きく高める一方で、単純な作業を繰り返すような仕事だけでなく、高度な判断を必要とする雇用も人間から奪うようになるかもしれない。AIを所有するほんの一握りの人々が社会の富を排他的に独占し、かつてない格差が生まれるかもしれない。当然、社会も経済も、そして政治形態も変化していく。最高のAIを所有する国が世界でもっとも大きな力をもつようになり、地政学も変化する。権威主義国家がAIを用いて計画経済を洗練してゆけば、市場経済国家の経済は輝きを失い、民主主義がさらに力を失っていく恐れもある。下手をすると、「高度に社会的なロボット」に人間が操られるようになる危険もある。AIは人間の生活をバラ色に変えるのか、それとも、暗黒時代へと引きずり戻すのか。論争は続いている。
    ※ 過去に掲載された論文の中から、注目度の高いテクノロジー関連の論文を厳選しました。

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  • Vol.43 変化した世界の新しい現実 ―― 格差拡大とポピュリズムの台頭が促した変化の本質

    Vol.43 変化した世界の新しい現実 ―― 格差拡大とポピュリズムの台頭が促した変化の本質

    資本主義と社会保障のバランスが崩れたことへの政治的対応が放置され、格差が拡大した。こうして欧米でポピュリズムが台頭し、アメリカもヨーロッパも政治的に分断され、戦後のリベラルな国際秩序への信頼も大きく損なわれている。一方で、ソーシャルネットワーク、グローバル化した金融システムなど、ネットワーク化された国際システムを利用して、ロシアは民主的システムへの直接攻撃を試み、中国は対外的経済エンゲージメントを強化する一方で、外からの影響を国境線で遮断している。しかも、資本主義システムにおける権威主義国家から流れ込む資金の影響力が大きくなっている。こうして市場経済民主主義の魅力は薄れ、一方では、人工知能が未知の変化を社会と経済に与え始めている。北朝鮮の核武装化による差し迫った軍事的脅威も存在する。「変化した時代」をどのように捉え、「新しい現実」にどのように向き合うべきか。フォーリン・アフェアーズで見通す2018年の世界とは。


    ※2017年1月号~12月号に掲載された論文の中から注目度の高い論文を厳選しました。

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  • Vol.42 欧米秩序の衰退でリーダーなき世界へ ―― リベラルな覇権後の世界

    Vol.42 欧米秩序の衰退でリーダーなき世界へ ―― リベラルな覇権後の世界

    「リベラルな覇権」は終わりつつある。すでに世界は多極化し、地政学の時代を迎えている。アメリカのリーダーシップが衰退するなか、まるで大国による勢力圏がつくりだされつつあるかにみえ、流れは明らかに統合から反統合へと向かっている。プーチンや習近平が独裁色を強めているだけではない。欧米でもナショナリズムが台頭し、ポピュリストが政治を主導しつつある。ドナルド・トランプ率いるアメリカが経済ナショナリズムを標榜するなか、今後リベラルな欧米秩序を主導していくのはドイツのアンゲラ・メルケルになるとみなされている。大きな反発にさらされながらも、それでもグローバル化は続くと考えられている。民主国家の衰退と権威主義的資本主義国家の台頭に特徴づけられる時代に、資本主義と民主主義は持ち堪えられるのか。歴史は再び動きだしている。

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  • Vol.41 国際秩序の解体と大国間地政学 ――社会契約の崩壊と地域秩序解体の流れが一体化すれば

    Vol.41 国際秩序の解体と大国間地政学 ――社会契約の崩壊と地域秩序解体の流れが一体化すれば

    2016年、世界は中東とヨーロッパを中心に半世紀に一度の大きな地政学的変化を経験することになるかもしれない。中東ではアラブの春に象徴される社会不満が噴出し、アメリカの覇権が形骸化したことによる政治的空白のなかで、「イスラム国」が台頭し、宗派間紛争が固定化しつつある。そこで起きているのは多層的な革命と秩序再編だ。ヨーロッパでは、ユーロ導入に伴う金融政策上の主権喪失がギリシャ危機として先鋭化し、その対応に必要なさらなる政治・経済統合にメンバー国は同意できずにいる。難民の流入に伴う各国の国家意識の覚醒によって多文化社会が揺らぎ、EUの根本理念である域内における「人の移動の自由」さえも脅かされている。EUがメンバー国に求める緊縮財政も、EUへの反発と国家意識を高め、右派政党を台頭させている。そして中国は自由化に伴う経済的混乱のなかにある。一定の余力を残しつつも、経済的対応ツールは今後ますます少なくなり、危機に対応できなくなる恐れもあり、中国発グローバルリセッションのリスクを指摘する専門家もいる。世界各地で政府と市民の社会契約が揺るがされるなか、地域秩序が解体していけば、全てが流動化し、地域大国間だけでなく、ロシア、中国を含む大国の地政学的思惑と行動が表面化していくリスクがある。・・・

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  • Vol.40 地政学の復活と不満が規定する世界 ――米ロ対立、漂流するヨーロッパ、中東の混迷

    Vol.40 地政学の復活と不満が規定する世界 ――米ロ対立、漂流するヨーロッパ、中東の混迷

    きっかけはウクライナの政変とロシアの介入だった。ロシアがクリミアを編入し、ウクライナ東部の紛争に介入すると、冷戦後の秩序を揺るがす大きな地政学のうねりが生じた。アメリカのリーダーシップの衰退、ウクライナやロシアを含む、各国における社会不満の増大がこの流れを加速した。今後、注目すべきは米ロ対立や中ロの接近がどう展開するかだけではない。米独関係を中心にアメリカとヨーロッパの関係が不安定になっていく恐れもある。しかも、ヨーロッパは経済的にも政治的にも危険水域へと突入しつつある。中東でもイスラム国の台頭によって秩序の流動化が加速している。中東での宗派間構想の構図は固定化されつつあり、すでにイラクとシリアは破綻途上国家と化している。一方、アジアでも中国における社会不満が、今後、何をどう変えていくか、その途上で地域的に何が起きるかが問われている。・・・

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  • Vol.39 テクノロジーが変えた世界 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2013―2014

    Vol.39 テクノロジーが変えた世界 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2013―2014

    ビッグデータやモノのインターネットに象徴される情報テクノロジーの進化、ヒトゲノムの解読、そして合成生物学の進化はわれわれの社会や生活だけでなく、人間の生命観や価値観そのものを大きく変化させている。一方、資本主義民主体制は、少子高齢化による社会保障負担の重圧だけでなく、民主体制を支えてきた自由とプライバシーを蝕む監視社会・ビッグデータ権威主義の潜在的脅威にもさらされている。そして、利便性の高い情報技術の進化と拡散が一方で監視と抑圧のツールを作り出すなか、歴史や領土をめぐる古くからの確執が再燃している。現状は、技術によって急速に変化した価値に翻弄され、困惑する社会が、新しい国家構造と社会契約のアイデンティティを模索し、もがいているかにみえる。先端技術の進化と価値観の変貌、少子高齢化と資本主義民主国家体制の危機、歴史的確執の再燃、そして変化するグローバル経済は2014年の世界をどこへ導くのか。

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  • Vol.38 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2012-2013 欧米の停滞と中国の不安定化で さらに流動化する世界

    Vol.38 フォーリン・アフェアーズ傑作選 2012-2013 欧米の停滞と中国の不安定化で さらに流動化する世界

    先進国社会が高齢化し、富を再分配するための福祉国家モデルはもはや財政的に維持できなくなっている。この現実に、政治が対応できずにいることが世界で多くの問題を作り出している。日本は成長に向けた経済改革についての政治的コンセンサスを構築できるかどうか、いまも分からない状態にあるし、同様に債務と赤字にまみれた米欧も日本経済の後追いをしている。アメリカは、経済的回復へとゆっくりと向かいつつも、依然として政治的膠着で身動きがとれず、ユーロ危機の対応に追われるヨーロッパは、もはや統合の理念さえも見失いつつある。かたや、これまで高成長を維持してきた中国でさえも投資バブルの崩壊で、90年代の日本に似た状況に陥りつつある。問題は、社会、経済の大きな変化に主要国の政府が対応できるようになるまでの混乱期に、対外領域で何が起きるかだ。中国の対外強硬路線は今後も続くのか。日本の防衛戦略はどう見直されるのか。フォーリン・アフェアーズで見通す2013年の世界。

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  • Vol.37 ユーロ危機とヨーロッパ経済の未来

    Vol.37 ユーロ危機とヨーロッパ経済の未来

    ギリシャの財政赤字隠蔽問題に端を発する危機は瞬く間に周辺国のソブリン債務危機と化していった。いまやユーロ危機はいくら救済策をとっても火を消せないヨーロッパ全体を覆う銀行危機へと姿を変えつつある。ここで銀行を救済すれば、公的部門の債務はますます肥大化し、今度はフランスを含む、ヨーロッパ主要国がソブリン危機に直面する危険さえある。かたや、緊縮財政への反発からヨーロッパの政治の流れは変わり、すでにマーストリヒトのルールは放棄されている。「ギリシャ後」もユーロは存続できるのか、そしてEUはユーロショックに政治的に持ち堪えることができるのか。世界経済を揺るがすユーロ危機の全貌。

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  • Vol.36 思想の衝突1923-2012 ――市場経済民主主義は立ち直れるのか?

    Vol.36 思想の衝突1923-2012 ――市場経済民主主義は立ち直れるのか?

    もはや民主主義では問題を解決できなくなったのか。アメリカの政治は機能不全に陥り、日本は危機対応を巡って無力さをさらけ出し、将来の危機に備えることもできずにいる。ヨーロッパはすでに大きな危機のさなかにあり、ヨーロッパ統合そのものが危機にさらされている。かたや、権威主義の中国が台頭している。金融資本主義の落とし子としての金融危機が先進国経済を衰退させ、グローバル化が新興国を台頭させるなか、何が将来を左右することになるのか。誰もが新しい思想とモデルを模索し始めている。

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  • Vol.35 フォーリン・アフェアーズ傑作選2011~2012 先進民主国家の停滞とGゼロの世界 ――民主主義ではもう市場経済の問題を解決できない?

    Vol.35 フォーリン・アフェアーズ傑作選2011~2012 先進民主国家の停滞とGゼロの世界 ――民主主義ではもう市場経済の問題を解決できない?

    気がつけば世界経済の運転席に誰もいない。2008-2009年の金融危機以降、様々な国際問題が噴出し、経済不安が高まっているにも関わらず、各国の政策担当者は自国の経済と雇用問題に対応するので手一杯で、いまやグローバル経済はゼロサム化しつつある。しかも、巨大な債務と財政赤字を抱える先進民主主義国家では、市場を意識した合理的で長期的な経済政策への政治的支持が得られなくなっている。根底にあるのは、グローバル化が「有権者が政府に対して望むものと」と「政府が提供できるもの」の間のギャップをますます広げ、日本を含む先進民主国家政府が人々の要望に応えられなくなっていることだ。2012年の世界は1930年代のような通貨切り下げ競争と保護主義の台頭に覆い尽くされるのか。欧米経済が衰退するなか、中国が世界経済の牽引役を担い、経済覇権の交代がおきるのか、それとも・・・・

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  • Vol.34 フクシマ後の日本経済とエネルギーを考える

    Vol.34 フクシマ後の日本経済とエネルギーを考える

    3.11は日本の何を変え、何を変えなかったのか。高齢社会と社会保障の財源不足、債務、財政赤字という大きな問題はいまもそこに存在する。変化したのは、原発危機によってエネルギー供給の先行きが不透明化し、産業の空洞化が進み、観光産業の促進も専門職の外国人の招致も難しくなっていることだ。過去のやり方ではもはや未来は切り開けない。だからこそ、復興プロジェクトを新しい日本の将来に向けた土台を築くための触媒にしなければならない。電力不足を将来のクリーンエネルギー大国の布石にし、債務と赤字を削減するような経済成長路線へと向かわせるには、現状を的確に把握した上での大胆な戦略が必要になる。

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  • Vol.33 フォーリン・アフェアーズ傑作選2010~2011 相互接続権力が世界を変える ――先進国と新興国経済、米中覇権、インターネット権力の行方

    Vol.33 フォーリン・アフェアーズ傑作選2010~2011 相互接続権力が世界を変える ――先進国と新興国経済、米中覇権、インターネット権力の行方

    国と国との関係で世界の流れの多くを制御できた時代は、一国だけでは解決できないグローバルな問題の登場と非国家アクターの台頭によって終わりを告げ、いまや、新たにインターネットで結ばれた市民による相互接続権力が台頭している。しかも、新興国はグローバルな問題への対応に応分の貢献をしようとせず、先進国経済は財政赤字、債務、人口減によって危機の瀬戸際に追い込まれている。変わりゆく世界を主導するのはアメリカかそれとも中国か。不満や意見を表明する手段の爆発的な増大とともに、国の力は失われていくのか、それとも・・・。フォーリン・アフェアーズが描く2011年の世界に、日本は居場所を見つけられるのか。

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