Focal Points

Leonid Sorokin / Shutterstock.com

2025.3.21 Fri

主要経済指標という幻
―― 成長至上主義からの離脱

経済成長だけでなく、社会的一体性、環境の持続可能性、経済的平等、国家安全保障といった他の重要なアジェンダも進展させる政策も重視しなければならない。だが、成長を無視しては、これらのアジェンダも模索できなくなる。このパズルを解くには、経済成長の質を考慮に入れて、国の経済パフォーマンスを捉える必要がある。(ザヒディ)

いまやGDPは国の成功と失敗を判断する指標とみなされ、選挙結果を左右し、政府を倒し、大衆運動を引き起こす力さえ持っている。だが、GDPでは幸福感、満足感、家計労働は計測できない。(カラベル)

これまで、消費活動は欧米的なものと言われ、最近の中国の新興富裕層と中間層による派手な消費は、中国社会になじみのない新しい現象だと言われてきた。だがこれは間違っている。「万が一に備えて貯蓄する必要性が減り、消費傾向が高まる」ことで促される消費活動は公共政策に影響される経済的な現象であり、政治的現象でもある。(グラツィア)

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