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2024.9.24 Tue
気候変動と社会
―― 生活と社会をどのように脅かすか
気候変動に対して大きな脆弱性をもつ国は、特定のリスクファクターを抱えている。農業部門への依存が高いこと、最近、国内紛争を経験していること、そして政治制度が特定の人種・宗教・民族集団に対する差別を内包していることだ。(バスビー、ユクスキュル)
選挙を妨げているのは、偽情報、外国政府による干渉、選挙改ざんだけではない。気候変動型の異常気象もそうだ。ハリケーン、洪水、山火事、熱波などさまざまな災害によって、市民の選挙権はますます行使しにくい状況に追い込まれている。(フロリーニ、ヒル)
気候変動などの要因によって重要な水産資源の漁場が変化しつつあり、これが、漁業セクターにおける違法操業や強制労働の原因となっている。水産資源はますます希少化し、今後が予測できなくなっている。この状況で、水産資源をめぐる争いが負のスパイラルに陥れば、影響は紛争にとどまらなくなる。(グレーザー、ギャローデット)
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気候変動ショックと人道的危機
―― 最大のリスクにさらされる国は2019年1月号 ジョシュア・バスビー テキサス大学オースチン校 准教授(公共政策) ニナ・フォン・ユクスキュル ウプサラ大学 平和・紛争研究学部助教
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気候変動と民主主義
―― 異常気象と参政権2024年10月号 カレン・フロリーニ クライメート・セントラル 副会長(ストラテジック・インパクト担当) アリス・C・ヒル 米外交問題評議会 シニアフェロー(エネルギー・環境担当)
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フィッシュ・ウォーズ
―― 水産資源をめぐる紛争2024年9月号 サラ・グレーザー 世界自然保護基金(WWF) シニア・ディレクター ティム・ギャローデット 元米商務次官