Focal Points

thanmano / Shutterstock.com

2024.7.16 Tue

論争 米ドルの覇権
―― なぜドル体制は続くのか

ドル相場を語る上で重要なのは、結局のところ、アメリカの強さよりも世界の弱さなのだ。この格差が是正されるまで、そしてアメリカがどんなに不利なカードを使ったとしても、ドルが下落することはないだろう。(プラサード)

中国のデジタル通貨を利用できるようになれば、(経済制裁の対象にされても)テヘランはドル建ての取引と決済、そして米金融機関を迂回できるようになる。迫りくる「デジタル通貨の時代」における経済的優位を守るには、ワシントンは直ちに行動を起こす必要がある。(クマール、ローゼンバッハ)

ドル覇権に付随する「法外な特権」も、いまやそれほど「法外」ではなさそうだ。ドル需要の高さ故に低利で資金を迅速に入手できるとしても、ドル価値が高く評価されると、アメリカへの輸入品は安くなり、輸出品は高くなる。こうして、国内の製造業は傷つき、失業も増えるために、もはやドル覇権を放棄すべきだと主張するアナリストもいる。(シリプラプ)

論文データベース

カスタマーサービス

平日10:00〜17:00

  • FAX03-5815-7153
  • general@foreignaffairsj.co.jp

Page Top