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2023.7.13 Thu
ウクライナと核戦争リスク
―― 三つのシナリオ
ニューヨーク・タイムズ紙が報じたように、すでにワシントンは戦争に深く関わっており、米軍の兵士が引き金を引き、パイロットがボタンを押すまで、あと一歩のところまで来ている。米軍が介入した場合、プーチンを核使用に走らせることなく、ウクライナを救えるのか。(ミアシャイマー)
権力者個人に権力を集中させる政治システムは、冷戦終結以降、顕著に増加しており、この現象は大きな危険をはらんでいる。世界が不安定化するなかで、多くの人が、強権者の方が激しい変動と極度の混乱に対するより優れた選択肢をもっていると考えるようになれば、民主主義の基層的価値に対する反動が起きかねないからだ。(ケンドール=テイラー、フランツ、ライト)
認知バイアスとプーチンに特徴的ないくつかの心理的傾向からみて、追い込まれたと感じれば、彼は非常に危険な事態を作り出すかもしれない。戦争の歴史で裏付けられた心理学の理論とエビデンスは、欧米諸国が核攻撃の高いリスクを想定して備えるべきことを示唆している。(マクダーモット、ポーリー、スロビック)
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ウクライナと核戦争リスク
―― 三つのシナリオ2022年10月号 ジョン・J・ミアシャイマー シカゴ大学教授(政治学)
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新しい独裁者たち
―― なぜ個人独裁国家が増えているのか2016年11月号 アンドレア・ケンドール=テイラー 米国家情報会議・副国家情報官 (ロシア・ユーラシア担当) エリカ・フランツ ミシガン州立大学助教授(政治学) ジョセフ・ライト ペンシルベニア州立大学准教授(政治学)
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プーチンの心理と世界観
―― ロシアの核使用リスクを考える2023年7月号 ローズ・マクダーモット ブラウン大学 教授(国際関係論) リード・ポーリー ブラウン大学 アシスタントプロフェッサー(政治学) ポール・スロビック オレゴン大学 教授(心理学)