2023.3.3 Fri
<3月号プレビュー>
北朝鮮が揺るがした同盟関係の基盤
―― 同盟国の不安にどう対処するか
「アメリカは、核兵器を含む、あらゆるパワーを用いて、同盟国の領土と主権に対する外からの攻撃を抑止し、必要なら、相手を打倒する」。ワシントンはこの安全保障コミットメントを守れるのか。東京やソウルを守るために(北朝鮮を攻撃して)、アメリカの都市が核攻撃の対象にされるリスクをワシントンは本当に引き受けるのか。(カッツ、ジョンストン)
ワシントンの政策の最終目標は台湾の平和と安定の維持であり、平和を維持するには、中国の不安の原因を理解し、習近平を追い込まないようにして、統一が遠い将来の課題であると認識させる必要がある。ときには、難題の解決をあえて目指さず、先送りすることが最善の政策になる。(ブランシェット、ハス)
平壌の核開発はより危険な新段階に入りつつある。核弾頭の備蓄を急速に増やすと同時に、金正恩は、核使用のハードルを低くしている。核戦力を拡大し、核の先制使用ドクトリンを示し、アメリカとの非核化の話し合いには応じない姿勢をすでに明らかにしている。(テリー)
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東アジアの新戦略環境と同盟関係
―― 同盟国の不安にどう対処するか2023年3月号 カテリン・フレーザー・カッツ 元米国家安全保障会議ディレクター クリストファー・ジョンストン 前米国家安全保障会議ディレクター ビクター・チャ 元米国家安全保障会議ディレクター
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台湾の安全と平和を守るには
―― 最善の対策は軍事領域にはない2023年3月号 ジュード・ブランシェット 戦略国際問題研究所 フリーマンチェア(中国研究) ライアン・ハス ブルッキングス研究所 シニアフェロー
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北朝鮮の脅威に向き合うには
―― 米韓と日本による抑止力強化を2023年3月号 スー・ミ・テリー ウィルソンセンター アジアプログラム ディレクター