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2023.12.23 Sat
ガザ戦争後の中東
―― サウジとイランにいかにアプローチするか
リヤドなら、その広範な影響力を利用して、イスラエルとパレスチナの交渉を復活させ、アメリカがイランと核合意を結ぶ手助けをすることもできる。さらに、リヤドと協力すれば、対中バランスのために必要とされる中東貿易回廊の支えも確保できる。(ファンタッピー、ナスル)
ハマスの粉砕を最優先課題としているために、イスラエルは、もっとも必要で価値あるもの、つまり、安全な環境、治安をいかに取り戻すかという目的を見失っている。(ヒルターマン)
アラブ諸国が北京を受け入れたのは、アメリカの軍事プレゼンスが低下したからではない。むしろ、インフラや技術など、ワシントンが支援する能力や意欲が低いと思われる分野で中国を取り込みたいと考えたからだ。当然、ワシントンは中国の影響力拡大に対抗する親米ブロックの形成を中東で目指すべきではない。(カヴァナ、ウェフリー)
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中東を一変させたガザ紛争
―― 混乱をいかに安定と秩序に導くか2024年1月号 マリア・ファンタッピー イタリア国際問題研究所 アソシエートフェロー バリ・ナスル ジョンズ・ホプキンス大学 高等国際関係大学院 教授(国際関係論)
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紛争後のガザを誰が統治するのか
―― 紛争から外交への長い道のり2024年1月号 ヨースト・ヒルターマン 国際危機グループ プログラムディレクター(中東・北アフリカ)
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中東の外交戦略と中国
―― 中東諸国の真意は何か2023年9月号 ジェニファー・カヴァナ カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(アメリカ外交) フレデリック・ウェフリー カーネギー国際平和財団 シニアフェロー(中東)