Focal Points

2023.1.29 Sun

<2月号プレビュー>
プーチンの最後の抵抗に備えよ、注目すべき5つの外交アジェンダ、クリミアを取り戻すべき理由

ロシアの敗北は多くの恩恵をもたらすが、一方で、それが引き起こす地域的、世界的な混乱にも備えなければならない。ロシアが交渉による敗北を受け入れず、過激なエスカレーション策をとり、カオスを作り出せば、その影響はアジア、ヨーロッパ、中東にも及ぶだろう。世界最大の国土をもつロシアとその周辺で、分離主義や新たな紛争などの混乱が引き起こされる危険もある。(フィックス、キメージ)

2023年、国際政治はどのような展開をみせるのか。米外交問題評議会のジェームズ・リンゼーは、その手がかりとしてウクライナ戦争、反欧米枢軸の連帯、台湾問題、イランの不安定化、アメリカの経済単独行動主義を挙げる。(リンゼー)

これまでの軍事的成功をみれば、ウクライナにクリミアを解放する力があるのは明らかだろう。クリミアにはロシアの一部にとどまることを希望する人もいるが、それ以上に、モスクワの支配から逃れたいと考える人が多い。欧米の一部の専門家が言うように、和平と引き換えにクリミアを差し出してはならない。そんなことをすれば、プーチンの侵略行為に報い、さらなる侵略のインセンティブを与えるだけだ。(ザゴロドニュク)

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