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2022.8.12 Fri
インフレを考える
―― 何が需給バランスを崩すのか
経済対策としてのマジックマネーは今後どうなるだろうか。当面の間、それは選択肢から外される。優先すべきはインフレの抑制であり、これはFRBの信頼性を維持するための必要条件だ。それなくして経済の安定はあり得ない。残念ながら、今回のインフレとの闘いには時間がかかるかもしれない。(マラビー)
(インフレによって)無差別に多くの人が経済的苦境に直面すれば、苛立ち、疲れた相手国の民衆は(政府に対応を求めて)街頭に繰り出すかもしれない。だが、問題国の政府がこれで行動を見直すことはない。ワシントンは制裁がどのように相手国のインフレに拍車をかけ、食糧や医薬品などの必需品の価格を上昇させるかを理解する必要がある。( バトマンゲリジ、モネット)
関税引き下げはアメリカの貧困層にはかなりの恩恵をもたらす。・・・地政学的利益も期待できる。バイ・アメリカ規則を緩和すれば、貿易パートナーの政府調達市場へのアクセスを拡大できるし、乳製品や衣料品の関税を引き下げれば、パートナー国に具体的な恩恵を提供できる。(ハウバウアー、ホーガン、ワン)
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マジックマネー時代の終焉
―― 経済対策の未来2022年9月号 セバスチャン・マラビー 米外交問題評議会シニアフェロー (国際経済担当)
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経済制裁とインフレ
―― 経済制裁が引き起こす人道的ダメージ2022年8月号 イスファンディヤール・ バトマンゲリジ ヨーロッパ外交評議会客員研究員 エリカ・モネット 国際・開発研究大学・グローバル・ ガバナンス・センター シニアリサーチャー
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自由貿易でインフレを抑え込め
―― 関税を下げれば、物価も下がる2022年8月号 ゲリー・ハウバウアー ピーターソン国際経済研究所 シニアフェロー(非常勤) ミーガン・ホーガン 同研究所 リサーチアナリスト エイリン・ワン 同研究所 リサーチアナリスト