2021.9.20. Mon
<10月号プレビュー>
アフリカ経済と化石燃料、環太平洋パートナーシップへの復帰を、アフガン難民はどこに行くのか?
欧米系の大企業がアジアやヨーロッパ市場への輸出用にアフリカで天然ガス開発を続けているにもかかわらず、欧米政府は、アフリカ諸国が国内で使用するためのガスプロジェクトへの資金供給をストップしようとしている。気候変動と闘うには、すべての国が役割を果たす必要があるが、化石燃料からの離脱のタイミングについては、各国の経済レベルの違いを考慮し、ゼロ・エミッションを達成する道が一つではないことを認めるべきだ。天然ガス資源は、アフリカの多くの国では人々を貧困から脱却させるために重要な役割を依然として果たせる。(オシンバジョ)
アメリカがCPTPPに参加すべき理由は数多くある。もっとも重要な要因はやはり中国だ。トランプ政権は、アメリカが離脱すればTPPは崩壊すると予想し、中国が支援する主要なアジア貿易協定である地域的な包括的経済連携協定(RCEP)も行き場を失うと考えていた。トランプ政権は、双方において間違っていた。バイデン政権はCPTPPへの復帰を試みるべきだ。中国との競争を展開しているだけに、この協定はアメリカ経済にとってだけでなく、ワシントンの世界的影響力にとっても大きな価値をもつ。(カトラー)
2021年8月、タリバンがカブールを含むアフガニスタンの多くの地域を掌握して以降、すでに数万人が国を後にしている。国連難民高等弁務官事務所によると、年末までに50万人が家を追われて難民化する恐れがある。今回の危機ですでにアフガンから国外へ逃れた8万人の一部はアフガン戦争中に米軍やその家族に協力した個人が利用できる特別移民ビザ(SIV)を保有するか、その対象とされる資格を満たしている。数千人のアフガン難民がアメリカへの入国を果たしたが、より多くのアフガン人が世界各地の米軍基地に一時的に収容されている状態にある。(メイズランド)