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2019.9.20 Fri
ファーウェイのリスクと魅力
―― 危険な米中ゼロサム志向を回避せよ
ファーウェイのシステムを導入すれば、情報や安全保障上の安全を確保することはできなくなるとワシントンは主張しているが、ファーウェイシステムの導入を止めるように大きな圧力をかけるよりも、アメリカは価格や効率面で競合できる代替策を各国にオファーできるように対策をとり、サイバーセキュリティを強化し、5Gテクノロジーおよびその後継テクノロジーをリードできるように研究開発に投資しなければならない。(シーガル)
いずれ中国はサイバースペースを思いどおりに作り直し、インターネットの大部分は、中国製ハードウエアを利用して中国製アプリで動くようになるかもしれない。人工知能(AI)や量子コンピュータ部門でも世界のリーダーになることを目指し、大がかりな投資をしている。もはやワシントンがいかに手を尽くそうと、今後、サイバースペースの主導権がアメリカから中国へシフトしていくのは避けられない。(シーガル)
AIは2030年までに約16兆ドルのGDP成長をもたらすが、その70%が米中に集中するとみなす予測もある。では、米中のどちらが勝者となるか。「2020年までに中国はアメリカに追いつき、2025年までに抜き去り、2030年までにはAI産業を支配している」と予測する警告もある。だが、本当にそうなるだろうか。・・・(スヴェッツロット 、トナー、ディング )
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ファーウェイのリスクと魅力
―― アメリカは競争環境を整備せよ2019年9月号 アダム・シーガル 米外交問題評議会 シニアフェロー(新興技術・国家安全保障担当)
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次なるサイバー超大国 中国
―― 主導権はアメリカから中国へ2018年10月号 アダム・シーガル 米外交問題評議会 新興技術・国家安全保障研究 プログラム ディレクター
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AI軍拡競争を超えて
―― 危険な米中ゼロサム志向を回避せよ2019年4月号 レムコ・スヴェッツロット 人間性の未来研究所 リサーチアフィリエート ヘレン・トナー オックスフォード大学AI統治プログラム リサーチアフィリエート ジェフリー・ディング オックスフォード大学AI統治プログラム リサーチアフィリエート