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2019.7.8 Mon
トランプ外交は誰を追い込んだのか
―― イランとの戦争リスクはなくならない
関係プレイヤーのなかで戦争を望んでいる者はいない。問題は、それでも戦争になりかねないことだ。・・・イランはホルムズ海峡を脅かし、世界の原油価格を、1バレル150ドル以上へ高騰させるかもれない。トランプ政権とイスラム共和国はもっと慎重になる必要がある。(ゴールデンバーグ)
威嚇、経済制裁、大言壮語で敵対勢力が譲歩すると期待するのがトランプの外交パターンだ。・・・トランプが「戦争は望んでいない」と述べたとすれば、彼はアメリカが紛争に巻き込まれていくリスクを回避したいと考えているのかもしれない。問題は、戦争を回避するのを助けてきた側近たちがもはやいないことだ。(ゴードン)
トランプの主張が正しい可能性もある。一か八かの交渉スタイル、妥協を拒む姿勢を前に、他の諸国が立場を譲るかもしれない。だが、彼が間違っている可能性もある。トランプの常軌を逸したスタイルと対決的な政策が、すでに不安定化している世界秩序を崩壊させ、アメリカがイランとの紛争へと向かっていく恐れもある。(ゴードン)