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2019.7.15 Mon
<FROM OUR CLASSIC SELECTION>
ヒトラーのドイツ、ソビエト対外行動の源泉、来るべき対日講和条約について
人々は忽然と姿を消した。この14年間、ワイマール共和国の政府要人、あるいはビジネスの指導者として世界が見聞きしてきた人々は忽然と表舞台から姿を消した。例外はあるが、この波は大きなうねりとともに社会を飲み込み、連日のように、一人ずつ、昔日の指導者や仲間たちがナチスという暗黒の海にさらわれていく。(アームストロング)
流れの趨勢を決する判断を下すかどうかはアメリカの意思に左右される。米ソ関係の問題は、本質的には一国家としてのアメリカが持つ価値が諸国家の間でどう判断されるかにかかっている。国としての崩壊を回避するには、アメリカは最良の伝統を具現する行動をとり、大国として存続するに値することを身をもって示さなければならない。(ケナン)
日本は講和条約を待ち望んでいるが、講和条件がどのようなものになるかを予見することはできない。この条約は日本が歴史上はじめて敗戦国として締結する条約であり、日本にとって厳しいものになるだろう。・・・講和条約が日本の将来に希望を与え、国家の再興への情熱をかき立てるようなものになること、そして日本が平和で勤勉な繁栄する国家に成長し、洗練された自由な国、極東における民主主義の防衛拠点となるように後押しするような内容になることを願っている。(吉田茂)